みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科衛生士の原 真紀子です。
今回は以前お話した唾液についてのお話の続きをお話したいと思います。今日は唾液腺マッサージの方法を具体的にご紹介します。
まず、唾液を作る工場の唾液腺は口腔内に3箇所あります。力を入れずに指で軽く圧迫するように、やさしく行いましょう。
人にだ液腺マッサージを行うときはいきなり始めるのではなく、必ず声をかけて、今からだ液腺マッサージをします、ということを伝えます。
お顔に触れられるのが苦手な方もいますので、「声かけ・説明」にて手順を確認しましょう。
①耳下腺
耳たぶのやや前方、上の奥歯あたりの頬に人差し指をあて、指全体でやさしく押します。5〜10回繰り返しマッサージをします。
②顎下腺
あごの骨の内側の柔らかいところに指をあて、耳の下からあごの先までやさしく押します。5〜10回繰り返します。
③舌下腺
あごの先のとがったところの内側、舌の付け根のところを下顎から舌を押し上げるように、両手の親指でグーッと押します。5〜10回繰り返します。
だ液腺マッサージも、嚥下体操同様、お食事前に行うと、だ液の分泌が促進され、お食事のための準備が整ったお口に近づきます。お口が乾燥していると、むせたり、噛みにくくなったりしてしまいます。また、口腔ケアの拒否が強い方や口腔乾燥がひどい方などへ、口腔ケアの導入として行うと、だ液の分泌が促されるだけではなく、リラックス効果も期待できます。口腔ケア拒否への対処法については、だ液腺マッサージのほか、「脱感作・リラクゼーション」、「開口誘導・開口保持」もご確認ください。ご自分で行うだけではなく、マッサージをされることはとても気持ちが良いものです。コミュニケーションの一環として、ぜひ取り入れてみてください。
ご参考にしていただければうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。