皆さんこんにちは。
長野県塩尻市鴨居歯科医院鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の宮腰ゆう子です。
今朝のニュースで、世界で初めて人工多能性幹細胞(iPS細胞)から網膜の細胞を作り、女性に移植手術を実施したということを知りました。目の難病患者の網膜を再生させる臨床研究で、女性の腕からほんの少し皮膚を採取し、6種類の遺伝子を入れてiPS細胞を作り、網膜を保護する「網膜色素上皮細胞」に変化させて、シート状にしたそうです。
これは本当にすごいことです。再生療法が本格的に医療の一つの選択肢になる未来が来れば、劇的に医療の世界は変わるのでしょうね。
この話は歯科の世界でも無関係ではなく、親知らずの卵の状態の時の細胞を使ってiPS細胞を作るという研究もすすんでいます。これは皮膚の細胞から作るよりも100倍以上の効率で作れるようです。
それだけでは一時期しか採って作れないように思いますが、冷凍保存していた歯胚細胞でiPS細胞を作れるようなので、かなりすごい方法といえます。
他にも歯の神経や頬の粘膜細胞など、いろんな細胞から今後の再生医療への研究が進められているようです。
いつか歯を失くしてしまっても「また新しく作って植えればいいじゃん!」という時代が来るといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。