みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医院、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の花岡 泉です
恵みの雨はありがたいですが、うっとうしい梅雨空が続いていますね。
先日参加しましたセミナーで、高齢者の肺炎の原因は誤燕性肺炎であることが80%をしめると話がありました。
肺炎は日本人の死亡原因の第4位であり、肺炎で亡くなる方の90%は65歳以上の方で、高齢者の直接死因の約30%が肺炎です。
高齢者の肺炎の原因のうち、80%が誤燕性肺炎ということです。
誤燕性肺炎とは、口腔内には多種多様の細菌がすんでいます。病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口腔の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなります。その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。
近年、口腔ケアにより歯や粘膜の清掃をしっかり行い、同時に摂食嚥下機能を高めることで、誤嚥性肺炎を予防できることがわかってきました。本格的に口腔ケアをはじめる病院・施設も広がっているようです。
誤嚥性肺炎予防の2大ポイントは、「口腔の清掃」と「機能回復」です。歯磨きなどにより口の中を清潔にし細菌を減らします。そして、食べたり飲み込んだりする摂食・嚥下機能を回復させることも大切です。口腔の細菌除去と機能回復がケアの両輪となり、誤嚥性肺炎を予防します。
また、高齢者や病気の方は全身の状態が低下しています。健康な人であれば多少の誤嚥があっても発症しませんが、からだの抵抗力が落ちていると発症しやすくなってしまいます。口から食事をとり栄養状態を良好にすることも、誤嚥性肺炎を予防するうえで大切になります。
そして、歯の治療をしっかりと行い、定期的に口腔内のクリーニングを歯科で継続することが重要となります。幼い頃から習慣化していきたいですね。
ありがとうございました。