みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の大瀧真太郎です。
先日の大雪で積み重ねられた雪山もだいぶ解け、信州らしい晴れやかな気候が戻ってきましたね。
相変わらず朝晩は寒いですが、過ごしやすい天気になったかと思います。
自分は先日、横浜での研修会に参加した際に、補綴物の20μ(ミクロン)の適合というものを目の当たりにしました。
補綴物とはいわゆる銀歯、差し歯、被せ物などと言われる口腔内で歯の機能を得られるように装着されるものです。
最近では金、銀などの合金の他、金属を一切使わないセラミック系の材質のものも増えてきました。
歯科医院でも、この材質の違いについての質問をよくされます。
『銀とセラミックだと何が違うんですか?』
『どちらが長くもちますか?』
といったものが多いです。
その際には材料の特徴を比較して説明をさせていただいています。
しかし、歯科の特性上どうしても技術的な要素が加味されるため、最良の治療を考える際に材料だけでなく治療の精度というのはとても大事な要素なのです。
一般的に補綴物の精度は100μ(ミクロン)以内が望ましいと言われます。これは歯と被せ物の間にできるすき間が100μということです。
1μは0.001mmですから、これは肉眼では確認できないくらいのわずかな隙間です。それをさらに20μにするためには一つ一つの作業を確実に、正確に行わなければなりません。しかし実際に実習を行い自分で作業をしてみると、ほんのわずかなずれがあるだけで、この20μという精度はすぐ台無しになってしまいます。
自分は、治療をした患者さんには10年、20年と言わず一生そのままの状態で美味しく噛んで過ごしていただきたいと思っています。
そのためには、歯科に求められる技術、精度というものがあります。
信頼していただいた患者さんに、これからも安心して噛んで過ごしていただけるよう、この研修を活かして今後も研鑚していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました