みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
事務長の三原 智郎です。
鴨居歯科医院では、各パートに分かれて毎朝勉強会を開催しています。
今朝の勉強会では「星野リゾート」における企業の立て直しについて、院長先生からお話がありました。
恥ずかしながら「星野リゾート」については何にも知識がなかったので、気になりどのような企業かHPで調べたところ、興味あるページに行き着きました。
それは、採用情報のページです。
このグループは正社員だけでも1400名を超える社員の喫煙は断っており、さらに新規の応募者に対しては、なぜ喫煙する人は採用しないかが、明確に書かれていました。
サービス業として禁煙を解いている会社は多くありますが、企業の競争力を弱める観点から「企業を支えるプロを採用します」というメッセージが読み取れ、その徹底ぶりに感服しました。
以下HP内文章を掲載
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■作業効率
喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなります。
私のホテル業界での経験の中で、スタッフの集中力を維持させるため、勤務時間中に喫煙をさせる対応を行っているケースを何度も見てきました。
これはスタッフ本人の能力の問題ではなく、中毒症状という病理的な原因によるものであり、結果的に社員の潜在能力を低下させています。
■施設効率
健康増進法の施行により、企業内の職場では分煙環境が必要になってきております。
しかし、リゾート事業においては、少しでもスペースがあるなら顧客へのサービスに当てるべきです。
採算性の理由から厨房や作業用のバックスペースも節約している時に、社員の喫煙場所に投資するのは利益を圧迫することになります。
■職場環境
喫煙習慣のある社員には喫煙のための場所が設置され、より頻繁に休憩が認められるということは、喫煙習慣のない社員から見ると不公平に感じる問題です。
「なぜニコチン中毒の社員だけを企業は優遇するのか」とアルコール中毒の社員が主張したら、従業員食堂の横に社員用のバーを設置するのでしょうか。
ニコチンが切れて集中できないという状況は、アルコールが切れて手が震えるという状況と差はありません。
全員が喫煙習慣のない社員で構成するA社と、全員が喫煙習慣のある社員で構成するB社が競争すると、B社は最初から不利な環境に置かれます。
人口が減少に転じ、本格的な淘汰の時代に突入し、企業が厳しい競争環境にさらされている時に、わざわざ最初から不利な環境を受け入れるべきではなく、星野リゾートグループはA社を目指すことで自らを防衛する必要があります。
星野リゾートグループは、顧客にご満足いただき、効率的な運営をすることで競争力を身につけようとしている発展途中の組織です。
その構成員である社員の皆さんには、私たちの組織がより有利に戦えるようご協力いただきたいと思っております。
株式会社星野リゾート 代表取締役社長 星野 佳路
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以上のように喫煙者を採用することの不利益をあげ、厳しい競争環境で効率的な運営を目指す必要があることから、喫煙者を採用していないと説明しています。
私たちからも、喫煙は歯科疾患を増加させる大きな要因でもあることがわかっているために、患者さんへはおすすめしておりません。
まず、ニコチンの作用により末梢血管が収縮し、血液循環が悪くなりやすく歯周病のリスクが高まります。
歯肉にメラニンが沈着し黒ずみます。
インプラント手術の成功率も喫煙者と非喫煙者では、成功率に大きく差が出ます。
子どもにおいても、副流煙によりむし歯の増加が見られるとのことです。
口腔ガンの発症率も高く、まさに「百害あって一利なし」です。
愛煙家には耳が痛い話でしょうが、喫煙によりご自身の健康のみならず、ご家族にも良い影響を与えないことも心に留めていただければと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。