みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の千葉 順子です。
寒くなり、お鍋が美味しい時期になりましたね。
私の周りに風を引いている方が多いようですので、皆さんも気を付けてくださいね。
さて、今回は「子どもの歯があぶない…」ということについてお話したいと思います。
最近、幼い子供さんたちを見ていると、現代社会が抱えている問題が見えてくることがしばしばあります。むし歯、歯周病、噛み合わせが悪いなどをはじめとする様々な歯科疾患に至った原因を考えていると、生活環境に大きな要因が潜んでいるのではないかと思うことがあります。
過去と比較するとお口の中の病気は減少しつつありますし、予防に関する情報や治療技術も向上してきました。しかし子どもたちを取り巻いている生活環境は、果たして改善されてきているのでしょうか。
ということで2つのテーマを紹介します。
①おやつのダラダラ食い
決まった時間に決められた量のおやつを食べるのではなく、好きな時に好きな物だけを好きなだけ食べてしまうケースが多くみられます。
結果として朝・昼・晩御飯を規則正しくすませることができないため、栄養バランスが悪くなり、6大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維)の不足によって体調を崩し、やがて生活習慣病へとつながっていく。
当然、むし歯や歯周病になる確率も高くなるのです。
②砂糖の摂りすぎ
特に幼児期のおやつは、三度の食事では取りきれない栄養とカロリーを補うことが大きな目的です。
ところが、足りない分を遥かに越えてしまうカロリーをスナック菓子で摂取しながら砂糖入りのジュースを飲んでしまう子どもが多い。このような子どもはむし歯になる確率が非常に高い。
清涼飲料水には約10%の砂糖が含まれていると言われています。例えば350ミリリットルのペットボトル1本の中には、35グラムの砂糖が入っている計算になります。
上記の写真はグラニュー糖35グラムを計量したものです。(スティックシュガー4本分と少々)
厚生労働省が出した成人病予防の指針では、1日に摂取する砂糖の量は40~50グラム以下にすることが望ましいとあります。
これを基準とした場合、350ミリリットルのジュース1本ですでに1日の摂取量の約7割以上の量に達します。
三度の食事の中にも糖分は含まれるわけですから、その分を差し引くと、おやつの糖分は20グラム強が適当。8グラムのスティックシュガーに換算しますと3本分ということになります。
スティックシュガー数本分に相当する砂糖入り飲料は、水やお茶の代わりとして飲めないということになるようです。
このように、食育についていろいろな情報がインターネットや情報誌で得ることが出来ますので、興味があれば調べてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。