鴨居歯科かもしか通信

かもしか通信は長野県塩尻市にある
『鴨居歯科医院』・『鴨居歯科インプラント審美サロン』のスタッフブログです。
このブログでは、院長のコラムや、スタッフがリレーでつづる日記などをお届けします。

かもしか通信

2011/08/02

歯の退化

 みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市 鴨居歯科医院・鴨居インプラント審美サロンの歯科医師 有賀小夜です。

 先日、新聞にこのような記事が掲載されていました。


 『◇あなたは大丈夫?「幼少期に固い食べ物を」 鶴見大教授ら学生124人調査
 鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。後藤教授は「幼少期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。
 対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。咋春、上下のあごの石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。
 歯数は24~32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。
 後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と未来型現代人段階(28本)に分類。調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29~31本)が24・2%だった。
 05年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、かむ力が年々弱くなっている。歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。田中講師も「ソフトな食品が人気だが、幼少期にしっかりかむ習慣が大切。今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した。』


 私自身も歯科医師になってから、親知らずが生まれながらない方に遭遇する機会が増えたことは感じていました。また、親知らずはあるのだけれど顎に親知らずの生えるスペースがないために正常に生えてこず、そのために引き起こされるトラブルにより親知らずを抜かざるを得なくなった、という方も増えているように思います。

  
 また、お子さんの中で乳歯は比較的きれいに生えていたのですが永久歯に生え換わるときに、永久歯の入る隙間がなく歯並びが悪くなってしまったという声もよく聞きます。

 
 そのようなことが起こる原因の一つに、幼少期によく噛む事が少なく顎の発育が昔ほど得られないことが言われています。
 
 
 食事は一口で30回は噛む事、と昔からよく言われますが歯ごたえのあるものを食事に取り入れることとよく噛む事は、小さい頃からの習慣にしたいものですね。

 
 親知らずも他の奥歯と同様にまっすぐ生えていて、かつ歯磨きがしっかり出来さえすれば抜かなくて済む事もあります。

 
 親知らずとはいえご自分の体の一部です。大切にしていきたいものですね。

 
 ありがとうございました。

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