みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
院長の鴨居弘樹です。
「秋の日は釣瓶落とし」と言われるように、日に日に夜の時間が長くなり日の出の時間も太陽が顔を出す場所も移って行きます。
「女心と秋の空」とも表現される秋の空模様は変わりやすく、昨日の9月26日の日曜日は朝から好天候で暖かな日差しですごし易いさわやか信州の好楽日でしたが、午後からは曇り出したかと思うと夕方からは激しい雨音が響く天候となりました。
日曜日当番医として午前中は牟田先生と共に医院を開け対応しましたが、2人の患者さんを診るだけで無事終了しました。
午後から車にて茅野の蓼科高原に行き、好天に恵まれた秋の風情が素晴らしい景色を堪能する事ができました。
多くの他県ナンバーの車が走り、秋を探索し楽しんでいる人が目につきました。
夕方はお茶のお稽古に行きましたが曇り空となり、雨がポツリポツリと降り出していました。
茶席に入ると床のお軸は「且座(さざ)喫茶」と書か、秋の花が飾られこの季節に合った道具が揃えられて、お茶の歴史の深さと先人の知恵に学ぶ事多い世界です。
よく「喫茶去」のお軸も掛けられますが、この「且座喫茶」も「喫茶去」も「ちょっとお茶でも飲んでいかない?」との意味であってせわしい生活の中でふと立ち止まって、静かに座ってお茶を一服飲み合うという心の余裕が、今は求められているのではないかと思われます。
お軸の前で今回も「且座」という七事式の一つを稽古し“東(とう)”という亭主役を学びました。
お客さんが三人で亭主「東」と、補助役の「半東(はんとう)」で行います。
正客が花を生け、次客が炭をつぎ、三客が香をたき、東が濃茶を立て、半東が薄茶を立て準備片付けをします。
それぞれの役割をキチンとできるように稽古するのですが、年に2回程の体験の中でマスターするには大変ですが、やはり永い年月で身について行くのもだと感じます。
「稽古とは一より習い十を知り
十よりかへるもとのその一」
と利休百首にありますが、その通りで、もうこれで終わりと思った時に進歩は止まります。常に初心に戻り基本を思い出しながら、更なる精進が必要だと教えられます。
日本人の文化の多くは中国から学び日本の風土、気性から応用して独自の考え方を創って来ました。
茶道もその一つで、茶の式法と禅の考えが合体して日本の文化を代表する一つの作法として受け継がれています。
その中国との関係が悪化しつつありますが、お互いに考え方、文化の違いはあっても相互理解に勤めて関係修復をして頂きたいものです。
毛沢東は「政治は硝煙なき戦争であり、戦争は硝煙による政治だ」という言葉を残しています。
中国人のしたたかな物の考え方と、お人好しの日本人の対応ではかなり違いがあるのも、長い歴史の中で生き抜いた環境によるものと思われます。
世界中いろんな考え方生き方がある中で、みんなが幸せを求めて生きている事は間違いありません。
一歩立ち止まって、お茶でも飲んで心静かに話し合いたいものですね
喧噪の世の中で幸せな感情を味わえた一日に感謝しています。ありがとう。