みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市 鴨居歯科医院・鴨居インプラント審美サロンの歯科医師、有賀小夜です。
先日、インターネットのニュースに「歯周病について、患者の骨髄液から幹細胞を採取して培養後に患部へ移植し、歯ぐきを再生させることに広島大学の研究グループが成功した」という記事が載っていました。
「歯周病患者の骨髄液を採取し、この中に含まれる間葉系幹細胞を培養・増殖させ、医療用コラーゲンと混ぜて歯周病幹部へ注入、8人中6人に歯ぐきの回復や、歯周病で生じた歯と歯ぐきの間の隙間が小さくなった。移植した幹細胞が歯周組織となったり、もともとあった細胞の増殖を促す物質を出して自力での組織再生を後押ししたと見られる」
「歯周病患者は国内に約3700万人いるとされる。今回の臨床研究は軽症者を対象としたが、今後、中・重症者でも効果が出るよう、採取した細胞からある程度組織を作成したうえで移植するなどの方法で臨床研究を重ね、さらに効果を高め、多くの人に使える治療法を確立させたい」、とありました。
当院でも歯周病を抱えた方が多く来院されます。1本でも多く歯周病から歯を守ることができるよう研鑽を積まなければいけないと思いますが、このような研究が早く臨床応用され、患者さんに還元される日を心待ちにしています。
ありがとうございました。