みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市
鴨居歯科医院・鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の片原 治です。
長野県内の桜もそろそろ見頃を迎えようとしています。県内では伊那の高遠が、ソメイヨシノに比べ濃いピンク色のコヒガンザクラで全国的にも有名ですね。伊那と言えば、高遠の桜としてイメージでき、ブランドでありシンボルとなっています。ライトアップされた夜桜も昼間とまた別の姿を魅せ、水辺に映る桜も風情を感じさせ様々な楽しみ方があります。今年は暖冬の為少し色が薄いのではないかと言うようなことを聞きます。人間社会でも辛いことがあってこそ楽しいことや嬉しいことがあるように、自然界でも厳しい冬の寒さを乗り越えてこそ雅な花を咲かせるのだと感じています。
ブランドとは、独自性を強調し、競合他社と区別させることを意図して、複数の商品やサービスを統一してシンボル化させるものです。元来は所有者を示すために家畜に押した焼印のことで、古代スカンジナビア語の「brandr」に由来するものであるようです。
現代社会においてはブランディングとして企業戦略の重要な位置に位置づけられており、消費経済の中心的存在になっていると言えます。特にグッチ、ルイ・ウ゛ィトン、プラダのようなファッションや、ソニーやトヨタの製品、リッツ・カールトンホテルのサービスなど消費財からサービスまで名前を聞いて何かイメージできるものを全般的にブランドとして捉えることができます。
最近では、流通小売業界が販売力を背景に製造を担当するメーカーと共同で商品開発・企画を行い、その流通小売店のブランド名を付けて販売されている商品が注目されています。これをプライベートブランド(自主企画商品)と言います。かつては中小メーカーに委託していた場合が多く、これが品質面で劣る原因の一つでもあったが、共同で商品開発・企画されることによって低価格だけでなく品質面で安定するようになり、2006年頃からのプライベートブランドブームにつながっています。商品としては食品、日用品、衣類、家電製品など様々です。代表的なのは、トップバリュー(イオン)、セブンプレミアム(セブン&アイ・ホールディングス)、グレートバリュー(ウォルマート)となっています。
鴨居歯科医院のブランドについて、以前スタッフミーティングで話し合ったことがあります。ちょうど一年前にオープンした「鴨居インプラント審美サロン」は、おかげさまで多くの患者さんから高く評価され、ブランド化されつつあります。しかし、医療とはサービスであり、ハード面だけでなく差別化戦略としてソフト面でさらにブランディングしていくことが重要ではないかと思います。笑顔、挨拶、応対、接客などもプライベートブランドにすることもできます。
鴨居歯科医院では、「医療とは、サービスである。サービスとは、相手のNeedsやWantsを満たす行為。」と定義しています。昨日のスタッフミーティングでは、「心配りのあるサービスについて」話し合いました。期待以上のサービス、思いがけないサービス、相手の気持ちや表情を察したサービスなど意見交換され、具体的に様々な案が出されました。それらが感動を与え、プライベートブランドにすることができるのではないかと思います。
患者さんからいただいたアンケートにはありがたいお言葉が寄せられています。「一流が一流を育てる。」と言われますが、プロ野球でもJリーグでも一流の監督、ファンがいるからこそ一流の選手が育つように、取り組むべきサービスの積み重ねが評価され、鴨居歯科医院のファンの患者さん、来院してくださる患者さんがいるからこそブランドが育つと言っても過言ではないと感じています。