みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市
鴨居歯科医院・鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の片原 治です。
世界的金融危機と言われている中、高い失業や稼働率低下、経済成長の停滞・後退など著しい経済損失を発生させているため、数々の対策が急がれています。アメリカ・オバマ大統領はブッシュ政権の「企業重視」から「労働者重視」へと政策を転換させ、国民に世界におけるアメリカの価値観を意識付け、方向性をうかがえます。一方、日本では政治献金問題が浮上するなど進化と言うより、真価が問われます。「価値」と「勝ち」を得るには、取り巻く環境の中で柔軟に対応しなければならない。先日、そのようにある番組で生物の世界でも同じであることを再認識させられました。
「強いものが生き残るわけでもなく、
賢いものが生き残るわけでもない。
唯一生き残れるのは、変化できるものである。」
これは、イギリス生物学者チャールズ・ダーウィンの名言です。
ガラパゴス諸島での観察から着想を得て、「自然淘汰」による「進化論」を提唱したことは有名な話である。1859年には「種の起源」を著した。ダーウィンによる進化とは、evolutionという表現ではなく、Descent with modification(変化を伴う継承)と表現しています。つまり、生物が不変のものではなく長期間にかけて次第に変化してきたという考えに基づいて、現在見られる様々な生物はすべてその過程の中で生まれてきたことを説明しています。
南米エクアドル沖にあるガラパゴス諸島は13の島からなる火山群島で荒涼とし、生物が生きる環境としては極めて厳しいです。反面、その環境を生き抜く動物達は、ドラマチックな進化を遂げてきました。「ガラパゴ」とはスペイン語で「カメ」の意味です。この島にいるゾウガメが進化論の根拠になりました。実は、ガラパゴスは島ごとにカメの姿も違うようです。サンタ・クルス島のカメとエスパニョラ島のカメとの違いを見ると一目瞭然である。エスパニョラ島のカメは極端に首が長い。サンタ・クルス島のような湿地帯は緑豊かで、大地に草が豊富である。一方、エスパニョラ島のような乾燥帯は、下草が少なく、木の葉を食べなければ生きていけない。それゆえ、首が長くなったようです。
すべての生物は神様が創ったと信じられていた当時、ダーウィンは「このカメたちは、元々同じ種類だったに違いない。15種類のカメを作りだしたのは島の環境なのだ。」と考えたようです。
技術やサービスなどが日本市場で独自の進化をとげて、世界標準からかけ離れてしまうという現象が起こっています。このような現象は、生物の世界でいうガラパゴス諸島における現象にたとえられて「ガラパゴス化」といわれています。
グローバル化が進んでいる中で、良い技術やサービスを誇りながら、世界において価値観や存在感を示すことが日本にとっての進化ではないかと思います。