みなさんこんにちは。
長野県塩尻市鴨居歯科医院、鴨居インプラント審美
サロン・歯科医師の渡辺 正哉です。
突然ですが、「ブラキシズム」という言葉を知っていますか!?
ブラキシズム (Bruxism) とは、睡眠時や覚醒時を問わず、歯を動的、若しくは静的にすり合せたり、噛み締めたりする非機能性咬合習癖の一形態である。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用。
簡単に言うと歯ぎしりのことなのです。
このブラキシズムは、大多数の人が行っていると言われています。
しかし、無意識下で起こっていることが多くほとんどの方が気づいておりません。
ブラキシズムも大きく分けると
1、歯ぎしり(グラインディング)
上下の歯をすりあわせて音がでる
2、くいしばり(クレンチング)
音は出さないが強く咬みしめる
に分けることができますが、後者の音が出ない「くいしばり」の方が多く、また歯に対しても過大な力が加わりやすいとされています。
病的なブラキシズムが及ぼす影響は
■歯肉がむずむずする。
■歯がすりへってくる。痛みがでる。
■歯肉が退縮(下がってくる)する。歯周組織にダメージがくる。
■義歯や冠がこわれたり、外れたりする。
■舌、頬の粘膜に歯の跡がつく。
■歯槽骨(歯のまわりの顎の骨)の外骨症(膨隆)が発症する。
■咬筋が肥大して、ときに顔貌まで変化する。
■顎(あご)がこわばったり、疲労感、不快感がある。
■肩こりが起こる。
■顎関節症が起こる。
■耳鳴りや耳痛が起こる。
■顔、頭、くびに痛みが起こる。
■睡眠障害を起こし、睡眠時無呼吸を発現しやすくなる。
などがあげられます。
ブラキシズムの治療法は主に対症療法になります。
寝るときに歯にナイトガード(スプリントとも呼び、マウスピースのようなものです)を装着するスプリント療法が代表的なものです。
そのほか、自己暗示療法、薬物療法、行動療法、理学療法なども効果があがることがあります。
上記のような症状がある方や過去にあった方はブラキシズムによって引き起こされている可能性が高いといえます。