みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院・インプラントセンターの歯科医師、武 郁子です。
京大の山中教授らの研究グループが、さまざまな細胞に分化できる多能性幹細胞「iPS細胞」を、人の細胞で作ることに成功し、米科学誌「Cell」で発表しました。
昨年、山中教授は世界で初めて、マウスでのiPS細胞作成に成功しました。今回は、マウスで用いた遺伝子をヒトの皮膚の繊維芽細胞にウィルスで導入して、ヒトiPS細胞を作成しました。
この細胞から、神経、筋組織、心筋細胞などを作ることができたそうです。今まで幹細胞といえばES細胞でしたが、作成に受精卵を使うES細胞と比べ、iPS細胞は自分の体細胞から作ることができ、倫理的な問題や拒絶反応も少ないので、再生医療への応用が大変期待されています。
再生医療といえば今年の春に、マウスの歯をまるごと再生させることに,東京理科大と阪大のチームが世界で初めて成功したというニュースがありました。私の大学院の時の研究テーマは骨に関するものでしたが、幹細胞や歯胚の培養には興味があり、どちらも日本人のチームでしたので勝手に誇らしく思ってしまいました。
でも、ヒトの歯や臓器を創るにはまだまだ時間が必要です。毎日丁寧に歯磨きをして健康に留意なさってください。