みなさん、 こんにちは。
長野県塩尻市鴨居歯科医院インプラントセンター
歯科技工士 関 庸子です。
鴨居歯科医院に勤務して1ヵ月が過ぎました。本日がブログデビューの日ということで、なるべく手短に自己紹介をします。
わたしは今30歳目前ですが技工士は1年目です。
20代後半に差し掛かってから初めて歯科技工士という職業を知りました。
みなさんは『歯科技工士』という職業を知っていますか?
私たちは患者さんの入れ歯や虫歯の詰め物、挿し歯といわれる物や矯正器具などを作っています。
そもそもなぜ技工士になりたかったかというと、私の場合、「白い歯を作りたい!」という思いがあったからです。子供の頃、歯が溶けてしまうということで、その時代の治療として歯に黒いフッ素を塗っていました。だからニッと笑うと黒!だったのです。「なんだおまえの歯、うんこついてるぞ~」とからかわれもしましたが、自分の歯がお気に入りでした。そのため永久歯の白い歯に生え代わるときには興味シンシンでした。そのとき通っていた歯科医院には何かを実験していそうな風貌の、こちらが泣こうものなら火を噴くように怒る先生が、ぽたぽた焼きのようなやさしそうなおばあさんと二人でやっていて、思いっきりがまんして口を開けることはスリル満点でしたが、広い黒光りの板の間の一つの診療台や、中庭の松をすりぬけてくるちょうどいい光、石油ストーブがしゅんしゅんいってるような風情ある歯科医院に行くのが楽しみだったこともあって、「白い歯を作りたい」という思いはこの頃に根強くインプットされていました。
かくして私の進路は性格と共にぐにゃりと曲がり、大学で美術を専攻することになります。色彩学やデッサンから始まり日本画、油画、彫塑、陶芸、金工…などをしたことは、今となってはなんだかとっても技工士になるためだったと思えてきます。
20代後半で技工士という存在初めてを知ってからはまっしぐらでした。
他県の専門学校を卒業してからそのまま技工所などに勤務しましたが、地元の長野県に技工所を併設したこの鴨居歯科医院があることをインターネットで知りました。
鴨居歯科医院のホームページで院長の考えを読んだとき、ぴりりと身の引き締まる感じを受けたので、こんなしっかりしたところで勤務するならばと、福井県の永平寺に行ってきました。
と、いうのもその数ヶ月前の誕生日に姉が、作家養老猛(バカの壁の著者)が子供むけに書いた「バカな大人にならないための50の質問」という本をプレゼントしてくれました。カチンときましたがなかなかためになりました。
「バカな大人にならないためにはどうしたらいいのですか?
」という子供ながらの素朴な質問が50もある中に、「品のある大人になるには~」という質問がありました。「武道や茶道といった『道』を習うと良い、てっとりばやいのはお寺さんに行って日常の業務を行い日本流の身のこなしを習うと良い」との答えがあったので、私は鴨居歯科医院に勤務する前に永平寺で座禅をしてリセットすべく背中にも渇を入れていただきました。
そこで『禅』ということも少々知ることができました。
おかげで鴨居歯科医院での朝礼や勉強会、先輩の方々のつくるレベルの高い技工物にひるむことなく今日に至ります。
鴨居歯科医院では精神面でも日々正されている感じがします。自分の目指すべき北極星もはっきりみえてきました。まだたどり着くには道がありますが、あせらず、くさらず、たゆまず、進んで行きたいです。
ドクター、衛生士さん、マネージャーさん、技工士さん、それぞれの専門の方々が
、その専門の力をまさに発揮している鴨居歯科医院で、どうぞ健康な口元を保っていきませんか。