みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院・インプラントセンター
事務担当の前川弓乃です。
私が衛生士学校を卒業後、就職をし初めてのボーナスを頂いた時、歯質の弱かった当時58歳の父に、金属床の義歯をプレゼントしました。
以来25年間、父は83歳で亡くなるまでその義歯を大切に使ってくれました。
この間、私は父のお口の総監督!
私のたったひとりの患者さん。
14本の残存歯をしっかり維持すること、歯肉が衰えないようにすること、金属床を細かく手入れすること。
二人三脚のメンテナンスでした。
父は最期までこの義歯で、美味しいものを楽しく食べ、人生を過ごしていきました。
火葬のとき黒くはなっていたけれど、はっきり残っていた父の義歯床は、骨壷にそっと納められました。
父のターミナルケアを在宅でと決意して4ヶ月。
鴨居院長先生、奥様、スタッフの皆さんの温かいお力をいただいて、私はこの間、大好きな父のそばにずっといることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
この4ヶ月間、父と過ごした時間は、私の宝物。
「しっかり親孝行してください。」と毎日のように励ましてくださった院長先生、本当にありがとうございました。
「ジイチャンは、最期まで歯間ブラシを使っていたとカモイセンセイに伝えてくれや・・」と、父が申しておりました。
洗面所の父の引き出しには、父が買い込んだ沢山の歯間ブラシが残された・・・。