みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市鴨居歯科医院・インプラントセンター
歯科技工士 片原治です。
先日、新聞で「現代人の食事」と題し、「食事で頭をよくするには、栄養素のバランスをとる事が大事であるが、しっかり噛む事も忘れてはならない!」という記事を読んだ。
物を噛む事で咀嚼筋が使われ、この刺激が脊髄を通って上位の脳に上り、脳幹、小脳、大脳新皮質を刺激し、脳の活動を高める。頭をよくするために、何を食べるかということだけではなく、どのように食べるかと言った「食べ方」にも注意が必要なのです。
咀嚼には脳を活性化する2つの効果があります。1つめは、咀嚼による口腔感覚器や味覚による脳の興奮です。食べ物をしっかり噛む事で、口の中の感覚神経や味覚が刺激されます。この情報が脳に伝わり、脳を興奮させます。咀嚼は、食べ物の味を楽しみながら、脳を活性化させる一石二鳥の方法なのです。2つめは、コレシストキニンというホルモンが消化管から分泌され、これが血液の流れに乗って脳内に入り、海馬を刺激し記憶と学習能力を高める事です。
最近では、軟らかい食品ばかりが増え、噛む回数は明らかに減っているようです。しかし、硬い物を食べる必要はありません。軟らかい物でもゆっくりたくさん噛めば、脳を刺激し活性化できるんです。
咀嚼には、まず健康な歯でいなければなりません。いつまでも美味しく食べれるよう、歯のケアは大切です!虫歯や歯周病にならないように検診を受けてみて下さい。