7月22日23日と「山本尚吾ポーセレン実習セミナー:歯の色と形態 course Bianco オールセラミック」に参加しました。
山本尚吾先生は、知る人ぞ知るカリスマ歯科技工士さんである。
日本各地で講演をし、卓越したポーセレン築成技術を教示し、日本のみならず世界に通じる知識と技術は、広く門戸を開き普及活動をしています。
「百聞は一見に如かず」と言われますが、直接、山本先生のオフィスにて当医院の秋山技工士と共に実習セミナーを受講しました。改めて、“一流は違う”と感銘して帰って来ました。
山本先生の歯科技工に対する物の考え方、取り組み方は、常に最善のものを取り入れるという貪欲とも思える探究心・積極性はバイタリティに溢れ、圧倒されます。
技工所、技工机は、どうしても汚れ易い環境なのですが、塵一つない清潔・整理整頓・清掃状態にビックリさせられました。
15年使用しているという機械が、まるで昨日購入したかのような手入れされた状態は、一つ一つの器機にも愛情をもって接していることが判ります。
“極める”という言葉を好んで用いる尚吾先生は、一本一本の歯を解剖学的にも追求し、表面を見るのではなく、歯の中から歯科医師以上の分析をし、解析している点は驚きでした。
極微の世界から歯科技工士としての生き方、歯科界全体に対する考慮、世界における歯科の流れなど幅広く知見をもち、正鵠を得ている話は単なる技術を教えるのではなく、人生における生き方を示しているのだと感激して聴いて来ました。
「学ぶ」ということは、「真似る」ことと言われます。高い技術のみならず卓越したフィロソフィー、取り組む職場環境を、鴨居歯科医院・技工室で真似をしていきたいと思っています。
改めて感謝します。山本尚吾先生ありがとう。
(院長 鴨居弘樹)