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今日は、3日付けの朝日新聞の記事からです。

~55匹の犬飼い、鳴き声で迷惑かけた容疑 男を書類送検~
 55匹の犬を飼って鳴き声で近隣に迷惑をかけ、県の改善命令にも従わなかったなどとして、沖縄県警は2日、同県名護市の無職の男(49)を動物愛護法違反と狂犬病予防法違反の疑いで那覇地検名護支部に書類送検した。

記事によると男性は、動物愛護管理センターから犬の鳴き声をうるさくさせないように動物愛護管理法に基づく命令を受けていたにもかかわらず指定された期限までに改善しなかったり、55匹のうち47匹に狂犬病予防注射を受けさせていなかったそうです。
男性は警察の調べに対して「道端にいた犬や、飼えなくなった人から引き取った犬を世話していた。役所に引き渡すと殺されてしまうので渡せなかった。」と話しているそうです。

男性の供述通りだとすると、なんとかして犬たちを助けたいという気持ちから出た行動だったということになりますが、以前から私がこのブログで語っている通り、「中途半端な優しさ」ではダメなのです。最後までどんなことがあっても彼らの命を守り通すという気持ちが無ければだめなのです。

確かにこの男性が手を差し伸べたことによって助かった命があることも間違いないでしょう。しかし、55匹も集まればそれなりにしっかりとした管理体制ができていなければ、近隣に迷惑をかけてしまうことぐらい分かるはずですし、ただ自分の手元に置いておくのではなく、里親探しをするとか、レスキューの方々と連携するとか色々な方法を模索すべきです。

結局、今回のように警察のごやっかいになってしまえば元も子もないのです。

また、男性は「犬はほえる動物。うるさいと思うかどうかは人それぞれ」と語っているそうですが、これは犬の飼主としては絶対に間違った認識です。
「犬はほえる動物。だから周辺に迷惑をかけないような飼い方をしなければ」と認識するべきです。(もちろん、犬はほえるもの。という認識が妥当かどうかという根源的な問題もありますが・・・)
結局、杜撰な飼い方をすると最終的には犬たちを苦しめることになってしまうということを念頭においてほしいものです。

ちなみに、この男性の周辺住民からは、「鳴き声で目が覚め、不眠症で通院するようになった。」という苦情も出ているそうです。
こういう苦情には真摯に耳を傾けることが肝要です。