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「犬にタマネギを食べさせてはいけない」というのは、愛犬家の間では常識になっている。

そんな中、私が見たある愛犬家のブログでは、次のように書いてあった。
犬にタマネギは心配しすぎ。適量なら有益。

この方は、犬がタマネギを食べると中毒を起こすと言っている研究者や獣医は、その根拠を示していない。と言っている。確かに私も、犬にタマネギを食べさせてはいけないと認識はしているが、何故いけないのかは知らない。
したがって、「犬にタマネギを食べさせてはいけないのか否か」については、結局のところ明確な回答を得ることができていないのが現状だ。
じゃあ、自分の愛犬にタマネギを食べさせるだろうか?
私の答えは「NO」だ。
もしかしたら、中毒を起こすかもしれない、中毒を起こす可能性はゼロではないのだから。
わざわざ、そんな危ない橋を渡る必要などどこにもない。タマネギなんて食べる必要は無いのだから。
タマネギは中毒を起こすという具体的なデータが示されていない代わりに、タマネギを食べても中毒は起こさないという明確な回答も無い以上、タマネギを食べさせることはしない。
当たり前の判断だと私は思う。

この方は「タマネギは犬に有害ではない」ことを証明する為に、自分の愛犬にタマネギを食べさせる実験を行っている。数日間食べさせたが、犬自身があまり口にしなかったそうだ。
タマネギ中毒を起こすのは、通常体重1kgに対して15~20グラム以上摂取した場合であると言われているが、この方は、自分の愛犬の体重からすると、中毒を起こすだけの量は多すぎて食べることはできないから、基本的にはタマネギは安全だと言っている。
この方の愛犬は、タマネギをほとんど口にしなかったので、結局のところ、タマネギが有害かどうかの結論は得ていない。

しかし、これだけは言える。
自分の愛犬で実験するような人が愛犬家だとは言えない。この方はペットフードの危険性や不透明性、そしてそれを取り巻く人間の欲望と隠蔽体質にメスを入れようとしている。それ自体は有益なことかもしれない。
しかし、いくら自分が正しいと信じていることを皆に伝えるためだとは言え、自分の愛犬で実験することは私は理解できないし、認めることもできない。
こういうの”本末転倒”って言うんじゃないかな?