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このブログのプロフィール欄をふと眺めてみた。
別にたいしたことが書いてあるわけではない。
「経験したバイトの数は100以上」
「どんなバイトしたっけ?」
記憶を蘇らせてみる・・・。
「あの仕事面白かったなあ・・・」なんて。
その中でも思い出深いのが、家屋解体のバイト。
当時の日本はバブル期。
巷では3K(高学歴・高身長・高収入)な男がもてはやされた時代。
実は私も3Kだった。ただし、所謂逆3Kってやつ。
つまり、「危険・汚い・きつい」仕事をしているということ。
要するにガテン系ってやつ。
でも、結構面白い仕事だったような気がする。
仕事終わりのビールは最高だったし。(おっさんか!)
そのバイト先でのハプニングを思い出した。
ある現場での話。
そこは、平屋の貸家が何棟か立ち並んでいる場所。
全部結構古い建物だったので、大家さんとしては順々に取り壊して新築にする予定だったらしい。
そこで、空き家になったところから解体することに。
その仕事を受注した営業マンと現場へ。
同じ建物がいくつもある。
「壊すのどれ?」
「ええ~と」図面を広げる営業マン。
おいおい、現場に直接来てねえのかよ?
「ああ、この建物だ!」
解体する時に、まず最初に、建物の中に残っている家財道具なんかを外に出します。
中に入ろうとすると、鍵が掛っていていました。
「鍵掛ってるけど?」
「おかしいなあ、大家さん開けといてくれるって言ってたのになあ。まあ、どうせ壊すんだから戸を壊して入ろう。」
というわけで戸を壊して中へ。
入って吃驚!
このまま生活できる状態で家財道具が残されていました。
「夜逃げでもしたのかなあ?」
建物を壊すついでに家財道具も全て新しくするつもりで、全て置き去りにされることも、たまにあるので、それほど気にせず、建物の中の物を全て運び出し、解体開始!
建物を半分ぐらい壊したぐらいだったでしょうか、大声を上げておばちゃんが走ってきます。
「ちょっと~、あなた達何やってるの!」
「解体ですけど~、何か?」
重機の音などがうるさくて怒鳴り込んできたものだと思って軽くあしらおうとすると、
「ここ私の家ですよ!」
「ええ~!」
そうなんです。
壊す家は隣の家だったのです。
図面を見誤ったのです。
最もやってはいけないことをやってしまったのです。
その時は、壊した家の同じ場所に新築の貸家を建て直し、おばちゃんには、新しい家ができるまでの間のアパートを提供することで許してもらえたようです。
家財道具についても、もちろん新品を用意。
ただし、それだけでは終わらなかったのです。
おばちゃんの仕事は保険のセールス。
社員全員が様々な形で保険に加入させられました。
図面を見誤ること自体とんでもないことですが、やっぱり、事前に現地で確認してなかったことが最大のミスですね。
もちろん、鍵が掛っていたのですから、大家さんに念のため確認するってことも必要だったでしょうねえ。
我々の仕事はミスが致命傷になる可能性が非常に高いものです。
常に最大限の注意を払う必要があります。
先ず確認!
肝に銘じて誠実に仕事をしたいものです。