公正証書とは、大雑把に表現すると、
「成立した契約や一定の事実等について
公証人が作成する書類」
となります。(かなり大雑把ですねえ~)
公正証書の法律的効果は、
”証拠としての効力”と、”債務名義としての効力”
があります。
”証拠としての効力”とは、文書が真正に成立したもの
であるかどうか及び文書の内容の信憑性がどうかについて
の効力ということになります。
まず、”文書の成立”についてですが、公正証書の作成者は
当然公証人です。
民事訴訟法によると、
「その文書の方式及び趣旨により公証人がその職務上
作成したものと認められるときは、真正に成立した
文書として推定」されることになります。
つまり、内容とは関係なく、公正証書としての外観が
整っていれば、真正に成立した文書であるとされる
わけです。
次に、”内容の信憑性”についてですが、これについては、
基本的に法律による規定が存在していません。
しかし、公証役場は公の役所であり、かつ、公証人の高い
社会的地位などに鑑み、私人による文書に比べたら遥かに
高い信頼性があると考えられるのが実務上の事実です。
”公正証書の債務名義としての効力”については、
次回お話したいと思います。
投稿者 iwaki-gyosei
: 2007/05/22 16:04