明けましておめでとうございます。
今年は、ひつじ年です。
羊といえば、羊毛を思い浮かべます。そしてラノリン。
ラノリンは、原毛を毛糸に加工する際、付着している脂肪を薄い石鹸水などで洗浄した後に、その洗浄液を遠心分離して精製して取りだしたもの。このラノリンは厳しい天候や、気象条件の脅威から、羊の皮膚や毛を守っています。
常に羊毛に触れている羊毛の刈り込みに従事している人達の手は、とても柔らかく綺麗な事は有名です。
ラノリンの保湿効果は、なんと古代ギリシャ時代から知られ使用されてきた歴史があります。
このラノリンでは、苦い思い出が・・・・
我が家の16歳の豆柴"ここあ"が1歳になった頃、お風呂好きの犬にしようと(???)毎週せっせとシャンプーしていました。
ところが、そのうち皮膚が黒くなってきて、毛がごっそり抜け始めました。驚いて、獣医さんの元へ。そこでこっぴどく叱られました。"毎週毎週シャンプーって、皮膚を守っているラノリンを洗い流してたんですよお母さん!"
大いに反省。2ヶ月位で元に戻ったときはホッとしました。
ラノリンの優れた保湿効果は、保水力が、その重さの2倍もある事によります。また、角質層に浸透し、皮膚の水分喪失の軽減作用で、肌は柔らかさと、弾力性を回復出来ます。
皮膚科で処方されてるのが、ヒルドイドローション(還元ラノリン配合)、軟膏アトピー、乾燥肌、ケロイド治療、骨折後の色素沈着、しもやけなどの血行障害に処方されています。
ひつじ君、大活躍です。今年もよろしくです(。◠‿◠。)
島内店 薬剤師 丸山 直子