内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ

HHCブログ

2017/04/27 12:01

マイコプラズマ肺炎に関するQ&A 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou30/
マイコプラズマ肺炎について一般の方々に理解を深めていただけるよう、Q&Aを作成しました。なお、今後の知見の進展等に対応して、逐次、このQ&Aを更新していくこととしています。
Q1
 マイコプラズマ肺炎とはどのような病気ですか?
A1
 マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。
Q2
 昨年からマイコプラズマ肺炎が増えていると聞きましたが、どうしてですか?
A2
 マイコプラズマ肺炎は周期的に大流行を起こすことが知られており、日本でも1980年代では昭和59(1984)年、昭和63(1988)年に比較的大きな流行があるなど、4年周期での流行が報告されていました。1990年代以降はかつて見られた大きな流行が見られなくなった一方で、平成12(2000)年以降は徐々に定点当たり患者報告数が増加傾向にあり、平成23(2011)年は年間の定点当たり累計報告患者数が、平成12(2000)年以降の最多報告数(2010年)を大きく上回りました。平成24(2012)年は第1週から第37週まで平成23(2011)年の報告水準を上回った状態が続いています。平成23(2011)年から平成24(2012)年にかけてこのような状態がみられている原因はよくわかっていません。
Q3
 どのようにして感染するのですか?
A3
 患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
Q4
 どのような症状が出ますか?
A4
 発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。
Q5
 感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか?
A5
 感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
Q6
 治療方法はありますか?
A6
 抗菌薬(抗生物質)によって治療します。抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています。近年、マイコプラズマ感染症に通常使用される抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えてきているとされていますが、耐性菌に感染した場合は他の抗菌薬で治療するなどします。軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
 (注)マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。

2017/04/27 11:09

感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第16週)
(2017年4月17日 ~ 2017年4月23日)

●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核2例、つつが虫病1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は引き続き減少傾向ですが、一部地域では微増あるいは横ばい傾向にあります。今後もしばらくの間は地域内で小流行が起こる可能性がありますので、引き続き感染予防に努めてください。
ゴールデンウイークは海外へ出かける方が多くなります。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、あらかじめ渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
※次週 第17週の発行は5月8日(月)の予定です。
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html

インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ41名(長野県内407例)。

小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 16
感染性胃腸炎 97
水痘 2
手足口病 0
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 4

基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 3例

長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第16週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-16w.pdf

プロフィール
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穂高ハートクリニック
診療科目:内科、外科、小児科
診察内容:
心臓血管病、ワーファリンケア、
生活習慣病、メタボリックシンドローム
(高血圧,高脂血症,糖尿病,高尿酸血症)
特定検診
予防接種

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