内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ
アレジオン点眼液 参天製薬
抗アレルギー点眼剤アレジオン®点眼液0.05%は、製剤改良により、防腐剤ベンザルコニウム塩化物が不配合、すなわちBAKフリーとなりました。
点眼薬には細菌の汚染を防ぐために防腐剤が用いられています。その約60%がBAKです。BAKが多く用いられる理由としては、保存効力が高いこと、水に溶けやすく化学的に安定していることがあげられます。
しかし、その一方でBAKによる角膜上皮障害の発現が報告されています。
このBAKを含まないBAKフリーの抗アレルギー点眼薬がアレジオン®点眼液0.05%です。アレジオン®点眼液0.05%は、製剤改良で防腐剤をベンザルコニウム塩化物からホウ酸に変更しました。
アレジオン®点眼液0.05%はBAKフリーになったことで、コンタクトレンズに関する使用上の注意が削除されました。
BAKはソフトコンタクトレンズへの吸着が報告されていたため、これまではソフトコンタクトレンズ装用時の点眼は避けるようにと注意がありましたが、改良アレジオン®点眼液0.05%は、BAKフリーであるため、これらの注意が削除されたのです。
実際、アレルギー性結膜炎患者さんにコンタクトレンズを装用したままアレジオン®点眼液0.05%を1回1滴、1日4回、8週間点眼してもらった結果、
眼そう痒感、結膜充血、フルオレセイン角結膜染色スコアは、点眼4週時点で有意に低下し、結膜充血、フルオレセイン角結膜染色スコアについては8週時点でさらなる改善を認めました。本試験において有害事象は認められませんでした。
また、患者アンケートの結果、コンタクトレンズを装用したまま点眼治療を行えることについては、94.4%の患者さんが「とても満足」、「満足」と回答しました。
アレジオン®点眼液0.05%は、小児に対しても有用な治療選択肢のひとつとして期待できます。
アレルギー性結膜炎でお困りの患者さんにBAKフリーとなったアレジオン®点眼液0.05%を、ぜひご検討ください。
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