2014/15シーズンは、院内のインフルエンザ集団感染を機に、40歳代の看護師がインフルエンザ脳症により死亡するという事案が発生した。
集団感染があったのは国立病院機構まつもと医療センター松本病院(長野県松本市)。2015年1月に3人のインフルエンザ患者が入院。14日にはこの3人とは別の入院患者3人がインフルエンザに感染していることが確認された。その後、院内の感染者が増え、入院患者21人、看護師4人の計25人が感染した。このうち、70歳代男性患者と同院の40歳代の女性看護師が死亡した。
70歳代の患者は白血病で入院中だったが、1月15日に感染が確認され、17日にインフルエンザ肺炎で死亡した。一方の看護師の経過はさらに急激だった。16日朝に38.7℃の発熱があり自宅近くの診療所を受診。その診察中に意識障害を起こした。松本病院に救急搬送となり、同日夕方には信州大学医学部附属病院に移送された。しかし、翌17日朝、インフルエンザ脳症で死亡した。
死亡した看護師は、1月10日にインフルエンザで入院した3人の患者を担当していた。基礎疾患などは確認されておらず、発熱前日の勤務でも、特に体調の変化は見られなかったという。看護師はインフルエンザの予防接種を受けていた。
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