日本脳炎で70代男性死亡 ことしの患者は11人
12月7日 15時32分 NHK NEWS WEB
日本脳炎で70代男性死亡 ことしの患者は11人
長崎県対馬市で、70代の男性が日本脳炎にかかって先月に死亡していたことがわかりました。ことし国内では、今回死亡した男性を含めて合わせて11人が日本脳炎と診断されていて、厚生労働省などがワクチンの接種など感染予防を呼びかけています。
長崎県によりますと、対馬市の70代の男性は、ことし8月に頭痛や発熱などの症状を訴え、日本脳炎と診断されて治療を受けていましたが、先月、入院先の病院で死亡したということです。
国立感染症研究所によりますと、国内ではことしに入って先月末までに、長崎県や島根県、茨城県など7つの県で、今回死亡した男性を含め、合わせて11人が日本脳炎と診断されています。
日本脳炎はウイルスを持った豚やイノシシの血を吸った蚊が媒介し、高熱や意識障害、けいれんなどを引き起こす感染症で、厚生労働省によりますと、去年までの3年間で合わせて3人が死亡しています。
お年寄りや子どもが感染すると重篤化するおそれもあり、厚生労働省などはワクチンの接種や蚊に刺されない対策を取るなど、感染予防を呼びかけています。