2016/07/30 8:41

飯田市、B型肝炎接種前倒し 来月から 母子の負担軽減図る
(7月23日)信濃毎日新聞WEB
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160723/KT160722ATI090011000.php

 長野県飯田市は22日、10月から原則無料の定期接種となるB型肝炎ワクチンの接種について、市が独自に開始を2カ月前倒しすると発表した。短期間のうちに複数回の接種をしなければならない母子の負担を軽減する。

 国が定める定期接種の対象は今年4月以降誕生の0歳児で、生後2、3、7〜8カ月の3回接種が標準となる。無料で受けることができる期間が満1歳までのため、4月生まれの子どもの場合、今年10月〜来年4月までの半年間で3回の接種を終えなければならない。

 市は、接種開始を8月からにすることで「子どもの体調に合わせた無理のないスケジュールで接種ができる」と判断。また、医療機関が混雑し、感染症のリスクが高まる冬季の接種も分散できると見込んでいる。

 市保健課によると、本年度にB型肝炎ワクチンの接種が見込まれる子どもは700人余。接種開始を前倒ししても対象者は変わらず、予算の増額は生じないという。ただ、接種により健康被害が出た場合の補償金額は、予防接種法に基づく国の救済制度と比べやや低くなるとしている。

 厚生労働省健康課予防接種室は「自治体判断で接種開始を前倒しすることは問題ない」としている。

(7月23日)