【長野】大町総合病院 市長、産科医派遣を要請 3月以降不在 信州大「対応は困難」
毎日新聞社 2015年2月3日(火) 配信
大町総合病院:市長、産科医派遣を要請 3月以降不在 信州大「対応は困難」 /長野
大町市の市立大町総合病院で3月以降、産科医が不在となり大北地方に出産が可能な医療機関がなくなる問題で、牛越徹市長らが2日、松本市の信州大医学部付属病院を訪れ、常勤産科医の派遣を要請した。これに対し大学側は、対応は困難との見解を示した。
大町総合病院は信州大から産科医2人の派遣を受けていた。しかし1月下旬から1人が病気療養中で、もう1人は3月末で退職する。この事態を受けて大町市や同病院は同日、信州大病院に「分娩(ぶんべん)体制を維持するため、引き続き常勤医2人を派遣してほしい」と申し入れた。
会合は非公開で、信州大病院によると「これ(療養中の1人)以上の増員は今の状況では極めて難しい」と回答。「全国的に産科医不足となっており、医育機関として今後も産科医の育成に力を入れていく」としている。【古川修司】