12月5日 21時00分 NHK NEWSWEB
インフルエンザの患者が全国46の都道府県で増え、国立感染症研究所はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと5日発表しました。
去年より3週間早い流行期入り。
5日、国立感染症研究所が発表したデータによりますと、先月30日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週の2倍にあたる9396人。
徳島県以外の46の都道府県で増加しています。
1医療機関当たりの患者の数は1.90人と流行開始の目安とされる「1」を超えました。
インフルエンザで医療機関を受診する患者は、毎年、推計1000万人から1500万人。
また死亡者は、インフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する「超過死亡概念」という方法での計算で、高齢者を中心におよそ1万人にのぼるとされています。
感染経路は主に2つです。
▽「接触感染」=感染した人がウイルスの付いた手で触れたドアノブなどを健康な別の人が触り、その手で口や鼻の周りを触ることでウイルスを体内に取り込む、▽「飛まつ感染」=感染した人のせきやくしゃみにウイルスが含まれていてその飛まつを健康な人が吸い込んで感染する、という経路です。
ウイルスに感染すると、1日から4日で、突然の発熱や頭痛、それにせきやけん怠感などの症状が出てきます。
インフルエンザは、流行期入りしてから2か月以内に流行のピークを迎えるとされています。
流行期入りが早いとなると、対策の1つであるワクチンの接種も、早めに行う必要があります。