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ノロウイルス、流行はピーク越えか 感染研
インフルエンザは増加
2012/12/28 18:58 日本経済新聞

 全国の定点医療機関から毎週報告されるノロウイルスなどの感染性胃腸炎は前の週から減少に転じた一方、インフルエンザは2倍近くに増えたことが28日、国立感染症研究所の集計で分かった。厚生労働省は「ノロウイルスにまだ警戒が必要な中でインフルエンザの心配が高まっており、手洗いなどの予防に力を入れてほしい」としている。

 感染研によると、10~16日に報告された感染性胃腸炎の患者数は1医療機関当たり19.23人で、前の週の19.62人からわずかに減少。宮崎県日南市の病院で入院患者6人が死亡するなど全国で集団感染が相次いでいることから、引き続き注意が必要だ。

 インフルエンザは流行本格化の兆しだ。前回のまとめでは、全国的な流行開始の指標である1医療機関当たり1.00人を今シーズンで初めて上回る1.17人だったが、17~23日分の最新データは約2倍の2.23人になった。例年は職場や学校が休みになる年末年始を過ぎると患者数が急増するという。〔共同〕