ポリオとポリオワクチンの基礎知識 厚生労働省
問12.単独の不活化ポリオワクチンよりも、4種混合ワクチンを受けた方がよいのですか?
3種混合ワクチンの接種を遅らせることは危険です。
乳児が百日ぜきにかかると、重症化し、命に関わることもあります。3種混合ワクチンは、生後3か月を過ぎたらできるだけ早く接種することが望ましいです。
4種混合ワクチンの導入までの間は、単独の不活化ポリオワクチンと、3種混合ワクチン(DPT)を接種してください。
4種混合ワクチンの導入を待つことはせず、単独の不活化ポリオワクチンと3種混合ワクチンを接種していただくようお願いします。
問13.単独の不活化ポリオワクチンを1回受けると、その後に4種混合ワクチンを受けられなくなりますか?
原則として最初に使用した不活化ポリオワクチン(単独又は4種混合)を最後まで使用してください。
国内臨床研究によって併用可能となりましたが、ワクチン需要供給量のバランスが崩れる恐れがあるため、単独の不活化ポリオワクチンを使用している方は、最後まで単独の不活化ポリオワクチンを接種していただくようお願いします。
単独と4種混合の併用は、接種スケジュール上、支障がない場合に限ります。
4種混合ワクチンの初回接種間隔は20日から56日までとなっており、3種混合ワクチンと4種混合ワクチンの初回接種間隔も20日から56日までとなっているため、規定される初回接種間隔内に接種できる場合に限ります。
なお、単独の不活化ポリオワクチンは、初回接種(3回)として20日以上の間隔をおけば接種可能であり、接種間隔の上限はありません。
3種混合ワクチンと4種混合ワクチンを併用する場合においては、初回3回・追加1回の合計4回を超えて接種することはできません。
使用する不活化ポリオワクチンについて
問14.単独の不活化ポリオワクチンと4種混合ワクチン、どちらを接種するのですか?
以下のいずれかのワクチンを既に接種している方:
生ポリオワクチン1回
単独の不活化ポリオワクチン1回以上
3種混合ワクチン1回以上
4種混合ワクチンの導入にかかわらず、原則として3種混合ワクチン+単独の不活化ポリオワクチンを接種します。
2012(平成24)年7月までに生まれるお子様:
生後3ヶ月を迎えたら、3種混合ワクチンと単独の不活化ポリオワクチンの接種を受けてください。4種混合ワクチンの導入を待つことはおすすめできません。
4種混合ワクチン導入後に、3種混合ワクチン未接種かつポリオワクチン未接種の方は、4種混合ワクチンを接種することになります。しかしながら、乳児が百日ぜきにかかると命に関わることもあるため、生後3ヶ月を過ぎたらできるだけ早く3種混合ワクチンを接種することをおすすめします。
2012(平成24)年8月以降に生まれるお子様:
3種混合ワクチン未接種かつポリオワクチン未接種の方は、原則として4種混合ワクチンを接種します。
原則として最初に使用した不活化ポリオワクチン(単独又は4種混合)を最後まで使用してください。
国内臨床研究によって併用可能となりましたが、ワクチン需要供給量のバランスが崩れる恐れがあるため、単独の不活化ポリオワクチンを使用している方は、最後まで単独の不活化ポリオワクチンを接種していただくようお願いします。