2012/07/14 11:30

ロタウイルスワクチン ロタテックが平成24年7月20日、発売となります。

http://www.know-vpd.jp/vc/vc_nw_rota.htm
ロタウイルスワクチン

生ワクチン
経口ワクチン(口から飲むタイプ)
任意接種

現在、世界ではロタウイルス感染症を予防するワクチンとして、ロタリックス(GSK社)、ロタテック(MSD社)の2種類を使用しています。日本では、ロタリックスが2011年11月に発売され、ロタテックは2012年1月現在、発売準備中です。
予防するVPD
ロタウイルス感染症(嘔吐・下痢を起こすロタウイルス胃腸炎と脳炎などの重い合併症)
接種時期と接種回数
生後6週から接種できますが、ほかのワクチンとの同時接種を考えて、生後2か月からが最適です。ワクチンの種類によって2回または3回接種します。どちらも接種できる期間が決められていて、これがほかのワクチンと異なる点です。これは、腸重積症(腸閉塞の一種)が起こりにくい低い年齢で接種するのが目的です。

ロタリックス(1価ワクチン):4週間隔で2回接種します。遅くとも生後20週(140日)までに1回目、生後24週(168日)までに接種を完了します。生後24週以降は接種することができません。

ロタテック(5価ワクチン):4週間隔で3回接種します。遅くとも生後24週(168日)までに1回目、そして3回目は生後32週(224日)までに接種を完了します。生後32週以降は接種することができません。
おすすめの受け方
ロタリックス(1価ワクチン)もロタテック(5価ワクチン)も、生後6週から接種をはじめることができます。しかし、ヒブや小児用肺炎球菌などの接種が遅れないようにするために、初回接種は生後2か月になってからすぐに、ヒブ・小児用肺炎球菌・B型肝炎との同時接種がおすすめです。それができない場合でも、初回接種は遅くとも生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までには始めましょう。

接種できる期間がとても短い(ロタリックスは生後24週までに2回、ロタテックは生後32週までに3回の接種を完了しなければならない)ので、お子さんが生まれたらできるだけ早めにかかりつけの小児科医と相談して、接種スケジュールを立てておきましょう。
スケジュールを立てる時のポイント
ロタウイルスワクチンは飲むタイプの生ワクチンのため、接種後に4週間以上間隔をあけなければ次のワクチンを接種できません。0歳児はほかにも接種が必要なワクチンが多数ありますので、同時接種で受けることが重要です。生後2か月になったらすぐにヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎ワクチンなどと同時接種で受けることをおすすめします。