不活化ポリオ 単独は4回接種 9月から切り替え 厚労省検討会了承
2012.4.23 19:44 産経ニュース
まひの恐れのないポリオ(小児まひ)の不活化ワクチンについて厚生労働省の検討会が23日開かれ、9月から定期接種に単独の不活化ワクチンを導入し、接種回数を4回とする厚労省案を了承した。
乳幼児が対象のポリオの定期接種では、ごくまれにまひを起こす生ワクチンの2回接種が行われている。
厚労省案では、ポリオワクチンの接種歴がない場合は不活化ワクチンを4回接種。生ワクチンを1回接種している場合は不活化ワクチンを3回接種する。国内未承認の不活化ワクチンを接種している場合は、医師の判断と保護者の同意があれば一部の接種を終えたとして、残りの回数を接種。生ワクチンを2回接種している場合は追加接種は不要とした。
審査中のジフテリア、百日ぜき、破傷風との4種混合ワクチンについては、厚労省は11月の導入を目指している。
9月1日に全面移行=ポリオ不活化ワクチン-厚労省検討会
2012/4/24 時事ドットコム
生ワクチンに比べ安全性が高いポリオの不活化ワクチンについて、厚生労働省の検討会は23日、9月1日から乳幼児の予防接種で生ワクチンの使用を中止し、不活化ワクチンに全面的に切り替える方針をまとめた。同省は「不活化ワクチンの供給量は足りている。9月に殺到せず、順次受けてほしい」としている。
ポリオは手足のまひを引き起こす恐れがある病気。全面移行を前に、春の予防接種で生ワクチンの使用を控えると免疫を持たない子どもが増え、ポリオがある海外の渡航者から感染、流行する可能性もあるため、同省は生ワクチンでも接種を控えないよう呼び掛けている。
ポリオの生ワクチンは経口で2回投与だったが、不活化ワクチンは注射で4回接種する。海外渡航の際の生ワクチン接種は続ける。
4種混合ワクチンも11月をめどに予防接種が始まるが、それまでは単独の不活化ワクチンと3種混合ワクチンを併用する。(2012/04/23-20:35)
コメント:
2012/9/1からいよいよポリオ不活化ワクチンの接種が始まりますね。
接種回数のまとめ
ポリオワクチンの接種歴がない場合
4回:3回(3週以上あけて)+1回(6ヶ月以上あけて)
生ワクチンを1回接種している場合
3回
生ワクチンを2回接種している場合は追加接種は不要
国内未承認の不活化ワクチンを接種している場合は、医師の判断と保護者の同意があれば一部の接種を終えたとして、残りの回数を接種。