先日、発注しました。年々、新しくなる薬剤。何はともあれ、コレがないとはじまりませんね
こどもに「心臓手術が必要」と言われた家族の不安を少しでも和らげるために、病気について理解できるように、心臓の働きなど基本的な話、疾患・手術について、入院から退院までの流れなどを説明。イラスト中心のやさしい解説で、患者説明にそのまま使うこともできる。
内容紹介
心臓手術患者の周術期管理について、手術成功の根幹とも言える呼吸や循環に関する病態生理などの基礎知識を含め、コンパクトかつ簡便に解説するテキスト。患者の診断や術前評価から、術中・術後の管理にいたるまでを経時的に扱い、呼吸管理や心臓血管管理などの重要項目は章を独立させて深く掘り下げる。イラストや表などが適宜挿入され、箇条書きスタイルの簡潔な文章で読みやすい。心臓外科チームのスタッフが共有すべき患者ケアのスタンダードを示す。
著者について
天野 篤:順天堂大学医学部心臓血管外科教授
心臓血管外科の術後管理、周術期管理、ICU、CCU集中治療室管理は、気を遣うし、難しいですよね。
術中の水分バランス、急性心不全、末梢循環不全、呼吸不全が、複雑に関係し、血圧、心係数、尿量、体温の変化を常に確認し、輸液量、カテコラミン、血管拡張薬、利尿剤を、上手にタイミング良く使用して、その投与量を調節する必要があります。
適切に管理すると、人工呼吸器の気管内挿管チューブの早期抜管、早期リハビリ開始が可能となり、早期退院につながります。
悩める心臓血管外科医ローテーターに、少しだけ術後管理のコツとヒントをお教えします。
1)術直後、手足が冷たいとき
末梢血管抵抗が高くなっています。手足は冷たく、血圧は不安定。利尿剤はまだ使わずに、術中残血、輸血、アルブミン製剤を急速補液できる準備をしておきましょう。
末梢血管抵抗が急に下がり、末梢が開き、急に血圧低下を来す事があります。
2)末梢血管抵抗が下がり、手足がポカポカ
術中水分バランス、急速補液で、体の中の水分量が増加しています。人工呼吸器の気管内挿管チューブの早期抜管に向けて、利尿剤を使って、マイナスバランスにしていきましょう。
基本の補液量は、通常の40%程度で維持していきましょう。
上手に管理すると、集中治療から早期離脱できます。早期離脱できないときには、ゆっくりと腰を据えて。
頑張ってください。
地方の心臓血管外科手術ーもうひとつのチーム・メディカルドラゴンー