内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ
HHCブログ
長野県松本エリアの子育て応援マガジン「イクジィ」の取材がありました。2012 1月号に医療機関特集があるとのことです。
月刊イクジィまつもと
月刊イクジィまつもとのWEBページを確認したところ、穂高ハートクリニックのWEBページを作成した有限会社イー・オフィスのものでした。大変お世話になっております。松本山雅FCや穂高病院もラインナップされていました。
有限会社イー・オフィス
マツアズ
松本市安曇野市地域コミュニティポータルサイト【マツアズブログ】
五行思想の5色、青・赤・黄・白・黒(四神の青竜、朱雀、黄竜(麒麟)、白虎、玄武で有名ですね。) 季節を表す春・夏・土用・秋・冬。
青春・・・・・少年期から就職初期、若年期
朱夏・・・・・仕事を積極的にこなし、頑張る時期、壮年期
白秋・・・・・仕事等である程度の成果を上げ、社会に貢献する時期、熟年期
玄冬・・・・・病気がちになり、閉じこもりがちになる時期、老年期、または、春の芽吹き前の幼少期
人生の起・承・転・結にも通じるところがありますね。
一生、青春の人もいれば、何歳になってもバリバリと仕事をしている人もいます。若くして社会貢献に寄与している人もいます。
病気を乗り越え、再び青春を謳歌している人もいます。
そして、いかに玄冬を短く、楽しく乗り越えていけるか、考えていかなければならないと思います。
論語では、
子曰はく、
「吾十有五にして学に志し、
三十にして立つ。
四十にして惑はず、
五十にして天命を知る。
六十にして耳順ひ、
七十にして心の欲する所に従ひて矩を踰えず。」と。
40歳を過ぎ、未だ迷うことばかりですが、天命や自分の生存意義をよく考えていきたいと思います。もちろん耳順の心も忘れずに・・・・・
人生を考えるとき、なぜか美空ひばりの「川の流れのように」、谷村新司の「昴」が・・・・・。
中でも美空ひばりの「愛燦燦」、山口百恵の「さよならの向こう側」は素晴らしい日本の歌謡曲ですね。
ロタウイルス:冬~春に流行の感染性嘔吐下痢症、ワクチン早めに
毎日新聞 2011年11月20日 東京朝刊
ロタウイルス感染を予防するワクチン「ロタリックス」が、21日から各地の医療機関で接種できるようになる。ロタウイルスは冬から春に流行する感染性胃腸炎の主な原因となる。病気の特徴やワクチン接種の注意点をまとめた。【田村佳子】
◇重症化を予防/国の承認、生後6カ月まで
東京都中央区の熊本真由美さん(44)は7月、鹿児島県内の実家に里帰り中に、妹(41)の次男(1)のロタウイルス感染に遭遇した。幼稚園児の長男(3)が2日ほど嘔吐(おうと)・下痢を繰り返し、治ってほっとした直後に次男が朝食を吐き、ひどい下痢が始まった。
地元のこども病院を受診し、吐き気止めの点滴を受けても嘔吐。その日の夕方には別の救急病院に入院した。本人はぐったりして泣く気力もなかったという。「下痢が1日10回以下になれば退院」と言われたが回復は遅く、8日目にようやく退院できた。
その間、妹を中心に交代で看病し、熊本さんは便で汚れた衣類の消毒・洗濯、妹夫婦の弁当作りや長男の世話にも追われた。「小さな体に点滴が痛々しかった。入院中は自営業の妹夫婦の生活もめちゃめちゃだった」と振り返る。退院後に妹らも感染した。
「ワクチンがあるなら勧めたい。重症化したら本人も家族も大変です」
*
ロタウイルスの感染症は「嘔吐下痢症」とも呼ばれるように、嘔吐と下痢を繰り返す。便が白っぽくなるのも特徴だ。感染力が非常に強く、10個以下のウイルスでも発症する。患者の便や吐しゃ物1グラムには最大1兆個のウイルスがあり、保護者や保育園内に感染が広がることも多い。
感染性胃腸炎の原因ではノロウイルスが有名だが、「ロタの方が症状は重い」と日本小児感染症学会の田島剛理事は話す。5歳までにほぼ全員がかかり、初めの感染時の症状が重くなりやすい。ワクチンは重症化を防ぐとされ、効果自体は約3年間続く。
WHO(世界保健機関)はロタウイルスワクチンを「すべての子どもに接種を勧める」としている。衛生状態の良い日本ではその怖さが軽視されがちだが、毎年10人弱の死亡が報告され、2万~7万人強の乳幼児が入院していると推計される。
同学会理事長の森島恒雄・岡山大学教授は「年間約1000例の急性脳炎のうち、ロタウイルスによるものは約40例。うち4%が死亡、38%に寝たきりなど重い後遺症が出ており、インフルエンザ脳症に比べても予後が良くない。ロタはけいれんを起こしやすく止めにくいこともあり、発症を防いだ方がいい」とワクチン接種を勧める。
*
ワクチン「ロタリックス」は生後6週から接種が可能。弱毒化した生ワクチンの液体1・5ミリリットルを、中4週間以上空けて2回、口から接種する。
発売元のグラクソ・スミスクラインによると、国内では約500人に臨床試験を行い、2歳までにロタウイルス胃腸炎の発生を8割、重症化を9割以上減らした。接種後30日間の副作用の報告で多かったのはぐずりや不機嫌の37件、下痢18件、せきや鼻水17件。偽薬(プラセボ)を与えられた257人と比べると、副作用が有意に違う点はなかった。接種直後に胃腸炎を発症したとみられるケースは臨床試験でも海外の利用例でもないという。また、ベルギーではロタウイルスワクチンが定期接種に導入され、8割以上が接種を受け、流行が大きく抑えられた。
注意すべきなのは、遅くとも生後5カ月までに接種開始が必要なことだ。過去に海外で使われた別のワクチンが腸重積(腸管の一部が腸管に入り込む病)を起こす可能性を指摘されたため、このワクチンは腸重積の自然発生が増える生後6カ月までしか国の承認を得ていない。それ以降は原則接種できず、接種を強行しても副作用が起きた場合に国の補償を受けられない。
また、生ワクチンの接種後4週間はほかのワクチンが接種できないため、重症化しやすい髄膜炎を防ぐためにも「日本小児科学会などが勧めるように、生後2カ月でヒブ、肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種を行うのが標準的な方法」と森島教授は勧める。
国が行う定期接種ではないため、費用は原則、自己負担だ。病院によって多少異なるが、1回1万数千円と予想される。北海道幌加内町のように公費補助の方針を示す自治体は少ない。田島理事は「自治体や家庭の財政力によって、接種を受けられる子と受けられない子が出るのは明らかな問題。ほかの任意接種ワクチンとともに、国による無償の定期接種に切り替えるべきだ」と訴えている。
未承認ワクチン輸入開始 ポリオ予防接種で神奈川県
2011/11/16 21:09 【共同通信】
神奈川県の黒岩祐治知事は16日の定例記者会見で、ポリオ(小児まひ)の予防接種で現行の生ワクチンより安全性が高い未承認の不活化ワクチンの輸入手続きを始めたと発表した。県立こども医療センターの医師らの名義で計1200本を個人輸入し、12月中旬の接種開始を目指す。
県によると、接種費用は自己負担で1回6千円かかり、当面は県内3カ所の保健福祉事務所で実施する方針。黒岩知事は「無料でやりたいが、国が承認をしないからできない。承認すれば解決する問題だ」と批判した。
今月中に郵便はがきで予約の受け付けを開始する。予約の申込先や接種場所は近く発表する。
2011/11/16 21:09 【共同通信】
インフルエンザ:集団感染、県内で今季初 茅野の小学校、学級閉鎖 /長野
毎日新聞 2011年11月16日 地方版
県は15日、茅野市内の小学校1校で、県内で今シーズン初のインフルエンザの集団感染が発生したと発表した。過去5年間(新型インフルが流行した09年度を除く)で、最も早い集団発生という。
県諏訪保健所によると、茅野市内の小学校では15日現在、4年生1クラスで8人、1年生1クラスで13人の計21人が発熱や、のどの痛みを訴え、インフルエンザの疑いで欠席した。2クラスを19日まで学級閉鎖にした。
同保健所は「最近、急激に寒くなった天候も、発生に関係しているのではないか」と述べ、手洗いやうがいの励行を呼び掛けた。【大平明日香】
セシウムの広がり、群馬県境まで 汚染マップ公表
2011年11月11日22時10分 朝日新聞社
東京電力福島第一原発事故による放射能汚染の実態について、文部科学省は11日、航空機で測定した放射性セシウムの蓄積量を新たに6県分追加し、計18都県の汚染マップを公表した。これで東日本各地がほぼ出そろった。文科省は西側は群馬・長野県境、北側は岩手県南部で汚染の広がりはとどまったとみている。
追加されたのは岩手、富山、山梨、長野、岐阜、静岡の各県。セシウム134と137の蓄積量でみると、1平方メートルあたり3万ベクレルを超えた地域は岩手県南部(奥州市、平泉町、一関市、藤沢町)、長野県東部(軽井沢町、御代田町、佐久市、佐久穂町)の一部。奥州市と一関市の境、佐久市と佐久穂町の境では6万ベクレルを超える地域があった。
岩手県南部については、事故後に放射性プルーム(放射性雲)が流れ、そのとき宮城県北部にかけての範囲で雨が降っていたため、飛び地状に汚染地域ができた。長野県東部は群馬県から南下したプルームで汚染された可能性がある。
文部科学省による、岩手県、静岡県、長野県、山梨県、岐阜県、及び富山県の航空機モニタリングの測定結果、並びに天然核種の影響をより考慮した、これまでの航空機モニタリング結果の改訂について
平成23年11月11日
県内の放射線量 文科省が航空機モニタリング結果公表
11月12日(土) 信濃毎日新聞社
文部科学省は11日、東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の拡散状況を調べるため県内全域を対象に行った航空機による放射線量のモニタリング調査の結果を公表した。佐久市や南佐久郡佐久穂町など佐久地方の群馬県境付近は周辺地域より比較的高い放射線量だったが、他地域は低かった。放射性物質の拡散状況について同省は、「群馬・長野県境に標高の高い山があるため、多くの放射性物質は(群馬側から)山を越えられなかった」とみている。
同省原子力災害対策支援本部によると、地表高さ1メートルの空間放射線量率が高かった地点(各自治体の最大数値)は、佐久市で1時間当たり0・54マイクロシーベルト、佐久穂町で同0・46マイクロシーベルト、北佐久郡軽井沢町で同0・32マイクロシーベルトなどだった。これら佐久地方は原発事故の影響とみられる。
一方、比較的高い数値は大北や木曽、飯田下伊那地方などに分布することも判明したが、こうした地域について同省は「花こう岩に含まれるカリウムなどに由来する放射線の影響と考えられる」と指摘している。佐久地方の空間放射線量率はこれら天然由来のレベルとほぼ同じ。
同省は放射性セシウムの分布状況も公表。原発事故の影響がみられるとされる1万ベクレルを超えたのは、地図上は判明しづらいが、佐久市内で1平方メートル当たり最大14万ベクレル、佐久穂町の同11万6千ベクレル、軽井沢町の同7万5千ベクレル、北佐久郡御代田町の同7万1千ベクレル、上水内郡飯綱町の同2万ベクレル。飯綱町が比較的高く出たのは「離れた地域で高く出る場合もあり得るが、詳しい理由は分かっていない」(同支援本部)。それ以外の県内の市町村は1万ベクレル以下だった。
モニタリング調査は、高感度の検出器を搭載した民間ヘリコプターで9月24日~10月7日に実施。得られたデータから数値を算出した。飛行困難な山岳地域は一部除外。局所的に放射線量が高い「ホットスポット」は把握できない。
文科省は長野のほか岩手、静岡、山梨、岐阜、富山県の結果も公表した。
パパママはうけておきたい / そろそろインフルエンザ予防接種の季節です
2011年11月4日 ロケットニュース24
インフルエンザによる学級閉鎖や学年閉鎖のニュースがちらほら出つつある。冬の到来とともに、人ごみが怖い時期がやってくる。
子供やお年寄りは抵抗力が弱く、重症化や合併症を引き起こしやすい。小さな子供のいるパパママや近くにお年寄りのいる方、これから被災地に行く予定のある方は、自分自信の発症や重症化で感染を広げないために、ワクチンを接種しておいた方が良いと思われる。
注射は痛いし怖いし、財布も痛いというあなた。注射の痛みはいざ知らず、財布の痛みは減らせる可能性はある。
そもそもワクチンの有効性については賛否両論あるが、重症化の防止は期待してもよさそうだ。とは言え、必ず発症しないわけではないので、正直なところ何とも微妙な気持ちになる。私は下のことを思い、毎年接種している。
・ワクチンには多少なりとも発症抑制の効果はありそう
・万一発症しても高熱や関節の痛みでうなされたり、家族から病原体扱いされ隔離されたりする期間が短縮されるかもしれない
・家族や周囲への感染を防げる可能性が高まる
・発症してしまっても、「うけたのに仕方ないね」と免罪符になるかもしれない
まるで賭け事のようだが、通勤等でウイルス接触機会が多くても子供にはうつせない。発症するわけにはいかないのだ。たまに発症して隔離されているが、長引くことはあまりない。
費用は3000円が平均的だが、ばらつきは大きいようだ。加入している健康保険組合が補助を実施していることがあるので、一度確認してみることをおすすめしたい。条件は健保組合によって異なり、全額補助という太っ腹な組合もあるが、多くは1000円〜2000円の補助の模様。65歳の高齢者は市区町村が助成しているようだ。
昨年の東京の集計によれば、そろそろ発症者数が増えつつある時期に差し掛かっている。また、ワクチンの供給量は需要とほぼ同程度をなんとか確保と、厚生労働省が報じている。大きな混乱は起きないのだろうが、余裕はあまりない状態のようだ。「接種しにいってウイルスをもらってきた」なんてことがないように、早めにスケジュールは確定させたい。副作用等、心配なことは医師に相談を。
<速報>今季初のB型インフルエンザの集団発生―茨城県
2011/10/26
2011年9月末~10月初めにかけて、茨城県西部の小学校において今シーズン初となるインフルエンザB型の集団感染が発生した。
<速報>三重県における集団発生事例から分離されたAH3亜型インフルエンザウイルス
2011/11/1
2011年10月下旬、三重県四日市市の小学校と桑名市の幼稚園で集団かぜ発生に伴う防疫措置がとられた。(中略)
遺伝子検出では全員からAH3亜型ウイルスのHA遺伝子が検出された。
<速報> 2011/12シーズンにおけるインフルエンザウイルス
2011/11/4
埼玉県内において10月17日に採取された散発例の検体から、2011/12シーズン初となるインフルエンザウイルスAH1pdm09を検出した。
9月以降、国内ではすでにAH3亜型およびB型が検出されている。これらにAH1pdm09が加わって、昨シーズン同様に3種類のインフルエンザウイルスによる混合流行となる可能性も鑑みて、今後の各型のウイルスの動向に注意が必要である。
コメント:
本格的な流行期になる前に、インフルエンザ予防接種を受けましょう。
また、マスク、手洗いによる予防にこころがけ、シーズンを乗り越えましょう。
ロウイルス、「人から人」感染目立つ
2011/11/4付 日本経済新聞
インフルエンザと並んで冬に流行する感染症がノロウイルス。感染力が強く、少量のウイルスが体内に入るだけで嘔吐(おうと)や下痢などを引き起こす。感染者が調理した物を食べたり、患者が吐いた物を処理したりして人から人に感染が広がるケースが多い。手洗いの徹底など他の感染症と共通する対策が予防のポイントだ。
「子どもが吐いた物を掃除した際にうつったようだ」。大阪市内に住むサラリーマン男性はこう振り返る。昨冬、幼稚園に通う娘が体調を崩し、自宅で食べた物を戻してしまった。男性はこれを片付けたが素手だった。この際にノロウイルスが手に付いて口から体内に入った可能性が高いという。数日後に激しい嘔吐と下痢の症状が表れ、発熱にも見舞われた。2日ほど自宅で安静し、ようやく症状が治まった。
ノロウイルスは感染性の胃腸炎を引き起こし、食中毒の原因にもなる。ウイルスが付着したカキなどの二枚貝を、生や十分に加熱しないまま食べると感染する。しかし、大阪市立環境科学研究所の入谷展弘研究副主幹は「近年は人から人にうつるケースが目立っている」と解説する。
入谷研究副主幹は大阪市内での感染事例を分析。原因を推定したところ、吐いた物などを介して人から人にうつったのが最多だった。カキが原因と考えられるのは年間数件。取扱業者の対策も進んでいるという。むしろ近年はカキ以外の食品のほうが目立つ。調理人が感染に気がつかないまま食材に触り、ウイルスが付着した料理を食べたためとみられる。
ウイルスが付いた物を触るなどしてうつることから、乳幼児や高齢者などが大人数で一緒に過ごす施設での集団感染が少なくない。大阪市保健所によると、ノロウイルスなどが原因で感染性胃腸炎が集団発生した施設数は2010年で74。内訳は保育所・幼稚園が40と最も多く、次いで社会福祉施設の17だった。感染予防の知識を持つ医師や看護師が勤める医療機関も8カ所あった。
健康な若者も発症
ノロウイルスに感染するのは、免疫力が弱い乳幼児や高齢者だけではない。「健康な若者でも条件がそろえば集団感染する」と警告するのは大阪大学の太田妙子教授だ。数年前、同大の部活動で合宿した約40人が相次ぎ感染し、発熱などの症状を呈したという。このウイルスは10~100個でも体内に入れば発症する。「インフルエンザと同様に、あらゆる年齢で感染の危険性がある」と太田教授は注意を促す。
患者が増え始めるのは例年11月ごろ。12~1月にかけてピークを迎え、その後は徐々に減っていく。夏は比較的少ない。この傾向は全国共通だ。通常は感染後1~2日で吐き気や嘔吐、発熱、腹痛、下痢などの症状が出る。これが1~3日続いた後に回復する。ウイルスが原因で命を落とすことはめったにないが、吐いた物がのどに詰まる窒息や脱水症状などには気をつけたい。
取っ手から拡大も
ノロウイルスは人間の体内で増える。感染者のふん便や吐いた物にはウイルスが多く含まれ、便とともに約1週間排出され続ける。このためトイレの取っ手やドアノブなどに付いたウイルスから他の家族に広がることも少なくない。
感染予防で重要なのがウイルスを体内に入れないこと。基本は手洗いの徹底だ。外出やトイレの後、調理や食事の前などに必ず手を洗う習慣を身につけたい。せっけんを付け、手のひらや甲、指や爪の間、手首などをこすり洗いする。水で十分に流し清潔なタオルでよくふく。さっと終えずに1分ほどしっかり手を洗おう。これでウイルス量は大幅に減るという。
建物や施設の玄関などに置かれている消毒用アルコールは「ノロウイルスを死滅させることはできない」(大阪市立環境科学研究所の入谷研究副主幹)ので要注意だ。このウイルスはセ氏85度で1分以上加熱するか、塩素系漂白剤で消毒すれば死滅する。
家族などが発症して便や吐いた物を処理する際は、使い捨てのゴム手袋とマスクを着け、ペーパータオルなどで取り除きビニール袋に入れて捨てる。汚れた床やドアノブなどは、家庭用塩素系漂白剤に浸したペーパータオルなどでふいておく。
ウイルスは乾燥すると空気中に漂って、これが口に入って感染することもあるので、乾燥前に処理するのが重要だ。調理器具やふきん、衣類なども同様に、熱湯で1分以上消毒するか塩素系漂白剤を使うと効果が期待できるという。
ノロウイルスにはインフルエンザのようなワクチンはない。感染を防ぎ、他人にうつさないためにもこまめな手洗いを心がけたい。
(新井重徳)
[日本経済新聞夕刊2011年11月4日付]
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックでは、平成23年11月3日 休日当番医として診療を行いました。
朝から夕方まで、多くの方のご来院有り難うございました。
松川村、安曇野市穂高、豊科方面の患者数名からインフルエンザA型が検出されました。
インフルエンザの発生は未だ散発的ですが、流行に備えて、手洗い、マスクをしっかりするようにしていきましょう。
『インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」』『インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」シリンジ』の供給計画に関するお知らせ
2011年10月31日
会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 斎 寿明
TEL 報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125
『インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」』『インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」シリンジ』の供給計画に関するお知らせ
先般、第一三共株式会社の国内グループ会社である北里第一三共ワクチン株式会社が製造しております『インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」』並びに『インフルエンザHAワクチン「北里第一三共」シリンジ』の一部のバッチ(製造の単位)について、社内規格試験の基準を満たさなかったため、約236万本の出荷ができないことをお知らせいたしました。その後、試験未実施であった残りのロット(約240万本)について、社内規格試験を実施しましたところ、全ロットが社内規格に適合しましたのでお知らせします。
製品は国家検定を経て10月下旬以降、順次、出荷を開始しております。また、追加生産をしております約120万本のワクチンにつきましても、2012年1月上旬には出荷できるよう、鋭意取り組んでおります。
当社は、今後とも行政当局と緊密に連携し、ワクチンの供給に最善を尽くして参る所存です。
本件に関しまして、関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけしていますことを改めましてお詫び申し上げます。
不眠症は心臓発作リスクを高める
(HealthDay News 10月24日)
夜間に良い睡眠がとれない人では心臓発作リスクも高いことが、ノルウェーの研究者らによって示された。不眠症と心臓発作リスク増大とのつながりは明らかでないが、睡眠障害は心臓発作のリスクファクター(危険因子)となりうる血圧や炎症に影響を及ぼす可能性がある。
ノルウェー科学技術大学(トロンヘイム)内科医のLars Erik Laugsand氏は、「不眠症の症状は一般的であり治療はかなり容易であるため、不眠症と心臓発作のつながりを認識し、睡眠障害の有無を医師と話し合うことが重要である。この知見はまだ関連を示すに過ぎず、因果関係は証明されていない。これを確認し、関連性の背後にあるメカニズムを明らかにするにはさらなる研究が必要である」と述べている。
米国心臓協会(AHA)発行の医学誌「Circulation(循環)」オンライン版に10月24日掲載された今回の研究で、同氏らは、1995~1997年に国民健康調査に参加し、睡眠習慣に関する質問に答えた男女5万3,000人近くのデータを収集。その後の11年間に最初の心臓発作を経験した2,400人近くを特定した。
研究の結果、ほぼ毎日、寝つきが悪い(入眠障害)人の心臓発作リスクはそうでない人に比べて45%高く、睡眠が維持できない(睡眠維持障害)人はそうでない人に比べて30%、夜間の睡眠後に寝覚めがすっきりしない人はそうでない人に比べて27%高かった。同氏らは不眠症の原因となる抑うつや不安、年齢、性別、配偶者の有無、学歴、血圧、コレステロール、糖尿病、体重、運動、交代勤務について統計学的な方法で考慮した結果、一般集団の33%に1つ以上の不眠症状が認められた。
以前のより小規模な研究では、高血圧と心臓発作と同様、心疾患と不眠症につながりがあることが示されている。同氏らは「今回の研究には、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を考慮していないこと、日照時間と睡眠パターンの相違からこの結果が米国には当てはまらない可能性がある-という2つの重要な限界がある」と指摘している。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のGregg Fonarow博士は、「これまでの研究結果は様々であり、今回の知見を確認し、関与すると思われるメカニズムを模索し、不眠症に有効な介入が急性心筋梗塞(AMI)リスクを低減するかを調べるにはさらなる研究が必要である」という。別の専門家は「体内のすべての代謝プロセスが概日(サーカディアン)リズムに支配されていることにより、この知見の説明がつく可能性がある」と述べている。(HealthDay News 10月24日)
【感染症と人の戦い】
国立感染症研究所情報センター長・岡部信彦
2011.11.1 03:11 産経ニュース
■重症化を防ぐワクチン
江戸時代に悪性の風邪が流行し「お七かぜ」と呼ばれたものは、インフルエンザであろうと考えられる。大正以降でも「スペインかぜ」「香港かぜ」などと呼ばれたインフルエンザは、一見、風邪のような軽い病気にみられてしまう。確かに軽いインフルエンザと重めの風邪は区別がつきにくいが、典型的なインフルエンザの症状は、高熱、手や足腰の痛み、だるい、などつらい。ほとんどの人は何もしないで寝込んでいれば回復するが、このつらさから逃れるために抗インフルエンザ薬や症状を和らげる薬を使う。
インフルエンザは、毎シーズン、国民の5~15%がかかる。多くの人がかかれば、肺炎や脱水症、持病の悪化など重症になる人も多くなり、シーズンによっては数万人がインフルエンザが原因で亡くなる。高齢者はかかりにくいが、かかったときの重症化の危険率は高い。小児はかかりやすいので患者数は増え、そうなると割合はまれだが急性脳症などの合併症も数百人は現れてしまう。このため、WHO(世界保健機関)は幅広いインフルエンザワクチンの接種をすすめている。
ワクチンといえば、はしかやポリオのワクチンのように接種によって感染症の流行をほぼ抑えることができるものもあるが、残念ながらインフルエンザに関してはワクチン接種で流行が収まった試しはない。「それなら接種してもしようがない」と思うかもしれないが、それは早計というものである。インフルエンザワクチンは発症予防ではなく、重症化予防が主な目的なのだ。
ワクチンは来るべきそのシーズンに流行すると考えられるウイルス株を用いて毎年製造される。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に大別され、このうち現在のワクチンに入っているのは、A型株のH1N1(パンデミック=世界的な流行)とH3N2(香港)とB型株の計3種類。このH1N1は2年前に発生し、当時「新型インフル」と騒がれた株が用いられている。それまで流行していたH1N1(ソ連)は目下消え去っている。どのウイルス株をワクチンに使うかは、日本で流行しているウイルスの状況とWHOが推奨したものを参考に国立感染症研究所で議論され、これをもとに厚生労働省が5~6月ごろに決める。
実は今シーズンのワクチンは昨シーズンと3種類とも同じ株が使われている。昨シーズンに予防接種をした人の中には、「同じワクチンなら去年やったから今年はいいや」と思う人もいるだろうが、インフルエンザワクチンの免疫効果は5~6カ月程度で低下する人が少なからずいる。そのためもあって、毎年シーズン前のワクチン接種がすすめられている。同様に、昨シーズンにかかった人は「免疫がばっちりついたからもう必要ない」と思うかもしれないが、これも間違い。1シーズンで3種類のインフルエンザウイルスに感染する人は普通はいないからだ。
本格的な冬を前に、定期接種の対象となっている65歳以上の方はもちろん、インフルエンザにかかりたくない、かからせたくない人に、ワクチン接種はすすめられる。100%もの発病阻止はできないが、感染の機会を減らし、重症化を防ぐ効果は期待できるのだから。(おかべ のぶひこ)
インフル、20人が院内感染 糸満市の南部病院
2011年11月1日 琉球新報
糸満市の南部病院(中山朝行院長)で10月、患者や職員20人がインフルエンザを発症する院内集団感染が起きていたことが分かった。同院によると集団感染の判明後、最初に感染者が出た病棟への入院と同病棟からの転棟を中止。当該病棟と同じ階にあるリハビリテーション室の使用も1週間中止した。発症していない職員51人と入院患者8人に抗インフルエンザ薬タミフルの予防投与を実施したという。いずれもA型で重篤患者はおらず、31日までに全員が回復している。
県内でのインフルエンザ発生は2011年第40週~42週(10月9~29日)にかけ、定点当たり報告数が1・97人、1・81人、2・84人と推移し、流行入りの目安1・00人を超える状態が続いている。警報基準は定点当たり30人。
同院の浦崎直樹事務部長によると、10月8日に回復期病棟で93歳と82歳、81歳の女性患者3人が発熱し、検査で9日に感染が確定した。同10日に同病棟の看護師1人も発熱後にインフルエンザと判明。集団感染と判断し11日から1週間、同病棟への入院や患者の転棟を中止するなどの対策を講じた。11日に南部保健所に報告した。最終的な患者数は17日時点で20人(患者13人、職員7人)だった。
浦崎事務部長は「対応策としては手洗いやマスク使用など徹底。今回の反省点としては従来寒い時期に増えるインフルエンザ感染が、寒くない時期に起きたことで、いつでも起こり得ると再認識した」と話した。
ノロウイルス:五ケ瀬町・保育所で集団感染 /宮崎
毎日新聞 2011年11月1日
県は31日、五ケ瀬町の保育所でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生があったと発表した。発症者はいずれも軽症で、快方に向かっているという。
県内での確認は今シーズン初めて。
健康増進課によると、園児27人のうち16人と50代の女性職員1人が先月24日以降、次々と発熱や下痢の症状を訴えたという。27日に保育所が高千穂保健所に連絡。県衛生環境研究所で検査し、2人の便からノロウイルスを検出した。
冬季の感染確認は昨年より約1カ月半早い。例年12月~2月にかけて流行することから、同課は特に重症化しやすい乳幼児や高齢者を中心に、手洗いなどの予防徹底を呼びかけている。
ノロウイルス:食中毒警戒発令 県、監視指導を強化 /神奈川
毎日新聞 2011年11月2日
県はノロウイルスによる食中毒の警戒情報を発令した。県内の指定医療機関で、感染性胃腸炎の患者数が3週連続で前週に比べ増加したため。県は来年3月末まで、飲食店や給食施設、販売・加工業に対し衛生管理指導の徹底などについて、監視指導を強化する。
ノロウイルスは冬季を中心に急性胃腸炎を引き起こすウイルス。感染力が強く、下痢や発熱などの症状が特徴。県は手洗いの徹底や、調理器具の熱湯や漂白剤による消毒で予防を呼びかけている。【北川仁士】
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