軽井沢町 高い放射線量を計測
10月20日 0時16分 NHK
長野県軽井沢町にある音楽ホールと幼稚園の敷地内で、町が放射線量を調べたところ、1時間当たり2マイクロシーベルトを超える、周辺より比較的高い線量が計測され、施設側が、表面の土壌を取り除くなどの措置をしました。
軽井沢町では、今月上旬に調査した町内の3つの教育施設の敷地内で、1時間当たり1マイクロシーベルトを超える放射線量が計測されました。このため町では、19日、対象を広げて調査したところ、音楽ホール「軽井沢大賀ホール」と私立「軽井沢幼稚園」の敷地内で、周辺より比較的高い放射線量が計測されたということです。このうち音楽ホールでは、屋根から雨水が落ちる9か所の地表面のすぐ上の付近を調査し、このうち2か所で、それぞれ1時間当たり2.8マイクロシーベルトと1.18マイクロシーベルトの放射線量を計測しました。このためホールでは、表面の土壌を取り除きました。また「軽井沢幼稚園」では、園内の通路にある雨どいの排出口付近で1時間当たり2.2マイクロシーベルトが計測されたほか、園庭内の排出口付近でも1.62マイクロシーベルトが計測されました。幼稚園では、園庭の一部と排出口付近の通路を立ち入り禁止にし、今後、除染を行うことにしています。町では、いずれも雨水によって放射性物質が集まり、高くなったとみています。軽井沢幼稚園の小山宏理事長は、「子どもたちを近づけないような措置を取った。あすにでも、屋根や雨どいなどの除染を始めたい」と話しています。