75歳以上の被保険者に肺炎球菌ワクチン接種の助成 滋賀県
京都新聞
滋賀県後期高齢者医療広域連合(大津市)は、75歳以上の被保険者向けに肺炎球菌ワクチン予防接種の助成を7月1日から始める。同予防接種の助成は、都道府県単位の広域連合で初めて。
被保険者の健康維持を目的に京都大の里村一成准教授の助言を受け、事業化を決めた。肺炎は日本人の死亡原因の4位で、県内では年800~900人が死亡している。同ワクチンは保険適用外だが、肺炎の7~8割の病原菌に有効なため、助成で接種を増やし、感染予防につなげる。
助成額は1人1回3千円。対象者は、一部の健康保険適用者を除く同広域連合の被保険者。被保険者は医療機関の窓口で接種費用(7000~8500円程度)から3000円を引いた金額を払う仕組みで、助成金は広域連合が医療機関からの請求に基づき直接支払う。
指定医療機関は県内約570施設。ワクチンは原則5年間有効とされる。初年度は被保険者の1割にあたる1万4千人の利用を見込み、助成費4200万円を確保した。