2011/06/03 21:50

東日本大震災:柏の公園、放射線量が周辺より相対的に高く /千葉
 ◇「ホットスポット」裏付け 毎日新聞 2011年6月3日


 千葉県は東葛6市の空間放射線量の測定結果を公表したが、一部専門家から指摘されていた、周辺より線量が相対的に高い「ホットスポット」の存在が裏付けられる形となった。最大値を記録した柏市松葉町の松葉第一公園では、成人への影響の指標となる高さ1メートルの放射線量が1時間当たり0・49マイクロシーベルト、子供への影響の指標となる高さ0・5メートルで0・54マイクロシーベルト。県大気保全課は「風向きや降雨で、放射線量に地域差がある」と説明し、7月初旬までに県内全域を測定し、地域ごとの分布状況の解析を進める。

 測定は5月31日と1日に実施され、柏市(松葉第一公園、千代田町公園、大津ケ丘中央公園)▽我孫子市(我孫子第四小、布佐南小)▽松戸市(二十世紀公園)▽流山市(流山小)で1メートル、0・5メートルともに0・3マイクロシーベルトを超えていた。

 5月24日、これまで県が唯一測定していた市原市の県環境研究センターにあるモニタリングポスト(高さ7メートル)で同じ測定器で測定した結果、高さ7メートルで0・06▽1メートルで0・09▽0・5メートルで0・08マイクロシーベルトだった。【斎藤有香】

東葛地域における空間放射線量の測定結果について(5月31日~6月1日計測) 千葉県ホームページ
発表日:平成23年6月2日 環境生活部大気保全課