浄水場から放射性物質 東京23区などで乳児の摂取自粛を要請
2011.3.23 16:30 産経ニュース
東京都は23日、都水道局の金町浄水場(葛飾区)で、水道水1キログラムあたり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことを明らかにした。都では、食品衛生法で定めた1歳未満の乳児の暫定基準値(100ベクレル)を超えているとして、乳児が飲むのを控えるよう求めた。乳児以外の基準値(300ベクレル)は下回っている。
都によると、乳児に限り水道水の摂取を控える地域は、金町浄水場の給水範囲となる東京23区、武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市。
都では22日午前9時に3カ所の浄水場で検査を実施。小作浄水場(羽村市)で32ベクレル、朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)では検出されなかった。金町浄水場では23日午前9時の採取でも水道水1キログラムあたり190ベクレル(速報値)を検出した。
都では、「基準は長期に水を摂取した場合の健康への影響を考慮して設定されたもので、代わりとなる飲用水がない場合は水を飲んでも健康に影響はない」としている。
都は、乳児の基準超の場合は水道水で粉ミルクを溶いたり、離乳食へ使用したりするのを控えるよう要請した。乳児がいる保育園や各種施設にも通知した。
石原慎太郎知事はこの日の記者会見で、「検出された数値は暫定基準値を下回り健康に影響はなく、生活用水として使う分にも問題はない。測定値の発表に応じ水の使い方を冷静に行ってほしい」と話した。
これまで、福島県内でも、水道水から100ベクレルを超えるヨウ素が検出され、飯館村では20日に965ベクレルが出ていた。
コメント:
東京では、ミネラルウォーター、ペットボトルが売り切れたようです。
調乳や食器の洗浄、離乳食など、0歳児に優先的に安全な水が確保されることを祈ります。
水道、電気、公共交通網や流通の復旧が進めばいいですね。