内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ
HHCブログ
国立成育医療センター内 妊娠と薬情報センター
インフルエンザ最新情報
妊娠中のおくすりに関する基本的な考え方
タミフル 今年の6月、妊娠初期にタミフルを服用した場合の赤ちゃんへの影響について、妊娠と薬情報センターと虎の門病院が調査した結果が世界に発信されました。タミフルを妊娠初期に服用したのち出産した86人の女性のうち、 1人の女性から先天異常の赤ちゃんが生まれましたが、これは通常の発生率と比較して高くありませんでした。
一般的にすべての妊婦において、先天異常は約3%の確率で起こると考えられています。
調査人数が少ないため、この調査結果だけから結論づけることはできませんが、先天異常をもたらすリスクは高くないものと思われます。
リレンザ リレンザは吸入で使用され局所で作用するため、母親の血中に移行する量もごくわずかであり、さらに口に残ってしまった分を飲み込んでしまったとしても、それも血中にはほとんど移行しないことがわかっています。
この薬剤を使用したとしても、胎児に重大な影響を及ぼす可能性はないものと考えられます。
インフルエンザワクチン
日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生ワクチンではないので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であるとされています。
妊娠初期に従来のインフルエンザワクチンを接種しても奇形のリスクがないという研究結果もあります。
国立成育医療センター
10歳以上の子供、ワクチンは1回…米政府の臨床結果
(2009年9月23日 読売新聞)
【ワシントン=山田哲朗】米政府は21日、10歳以上の健康な子供への新型インフルエンザワクチン接種は1回で十分とする臨床試験の結果を発表した。
ただ、9歳以下はワクチンの効果が低く、3週間の間隔を置いて2回の接種が必要とみられる。
米国立衛生研究所(NIH)などが、仏サノフィ社製のワクチンを使って試験したところ、10~17歳の健康な子供は接種後8~10日で76%に免疫ができた。重い副作用もなかった。3~9歳では36%、3歳未満では25%に低下した。
(2009年9月23日 読売新聞)
新型インフルワクチン、国内初の治験開始
(2009年9月16日23時13分 読売新聞)
新型インフルエンザワクチンの有効性や安全性を確認する臨床試験(治験)が16日、国内では初めて鹿児島市内の治験専門の医療機関で始まった。
初日は成人男女25人に接種。19日まで成人計100人を対象に効果を試す。
ワクチンはスイスの大手製薬企業「ノバルティス」が製造。日本法人「ノバルティスファーマ」(東京都港区)が治験を行う。
100人はそれぞれ、3週間後にもう一度接種し、抗体ができたかどうか血液を調べる。成人の安全性が確認されれば、10月から生後6か月~19歳の120人を対象に治験を実施し、12月にはすべての治験を終える予定。18日からは大阪市の医療機関でも成人への接種を始める。
同社のワクチンの治験は、すでに英国で18~50歳の100人を対象にして行われており、1回の接種でも80%に効果があったとされている。
(2009年9月16日23時13分 読売新聞)
コメント:
日本では、年齢によりインフルエンザワクチン予防接種の摂取量が異なりますが、USAではとのようになっているのでしょうか?
日本のワクチンの発売、流通が早く始まればいいですね。厚生労働省、国の方針や発表に注意しましょう。
新型インフル「陰性証明下さい」急増
無用な受診、感染の恐れ 検査キット、不足も心配
(2009年9月15日 読売新聞)
新型インフルエンザの流行が広がる中、「感染していない」証明のために簡易検査を求める人の受診が相次ぎ、医療現場で混乱を招いている。
幼稚園や保育園、学校、会社などが、感染の拡大を恐れ、検査を受けるよう求めるためとみられるが、医師らは「少しの発熱で受診して、医療機関で逆に感染したり、重症者の治療が遅れたりする危険もある」として、無用な検査受診をしないよう訴えている。
東京・文京区の森こどもクリニック。新型インフルエンザが増え始めた夏ごろから、「微熱程度でも、幼稚園に行くのには、検査で陰性の証明が必要と言われた」「子どもの発熱がインフルエンザでないという検査結果がないと、夫が出社できない」などの理由で受診する例が増えた。
インフルエンザは高熱やせきなどが特徴だが、症状から明らかに違う人もいる。森蘭子院長は「検査は不要と説明して理解いただくのに時間がかかり他の患者の待ち時間も長くなる」とため息をつく。さいたま市で先月開かれた日本外来小児科学会でも、全国の医師から同様の声が上がった。
同区教育委員会は「季節性インフルエンザなどでも治癒証明書は求めているが、検査結果を必要とはしていない」と話す。文部科学省でも「出席停止などは校長の判断だが、検査は指導していない」としている。
大阪府門真市のばば小児科でも9月に入り、「幼稚園のクラスで感染者が出て、園から検査を求められている」「家族が感染したので、子どもにうつっていないか、保育園に証明を出さなければならない」などの受診が増え、これまでに約30人を検査したという。だが、「簡易検査キットが不足し始めている。出荷を制限せざるを得ないかもしれない」と、検査機器業者に聞かされ、症状がない人の検査は行わないことを決めた。
沖縄県では、検査などを求める受診者の増加が医師の負担につながるとして、先月中旬、「完治証明書などは必要ありません」との県知事メッセージを発表。症状のない人の受診を控えるよう求めている。
そもそも、簡易検査で陰性だからといって、「感染していない」ことの証明にはならない。米疾病対策センター(CDC)によると、感染していても陽性となる確率は10~70%。感染当初は検査しても陰性に出ることも多い。
日本小児科学会長の横田俊平・横浜市立大小児科教授は「このままでは検査キットが足りなくなり、ピーク時に重症の患者の検査に使えなくなる危険もある。必要のない検査は控えてほしい」と呼びかけている。
インフルエンザの簡易検査
鼻の奥やのどの粘膜を綿棒で採取し、試験紙につける。十分な量のウイルスが含まれていれば、10~15分で色が変わる。新型インフルエンザを含む感染の判定はできるが、新型かどうかを特定することはできない。
(2009年9月15日 読売新聞)
インフルエンザ脳症で7歳死亡…滋賀県
(2009年9月23日 読売新聞)
滋賀県は22日、新型インフルエンザに感染した同県守山市の小学1年の男児(7)が死亡したと発表した。死因はインフルエンザ脳症。
疑い例を含めた新型インフルエンザ感染患者の死者は18人目で、男児は最年少となる。
男児は以前から、数か月に1度、原因不明の発熱を起こす周期性発熱症候群の疑いがあると診断されていた。
県によると、男児は19日朝、38度台の発熱とせきの症状を訴え、夕方、県内の病院で解熱剤「アセトアミノフェン」などを処方された。20日になっても40度台の高熱が続き、自宅近くの診療所で、新型インフルエンザ陽性と判明した。
別の病院に入院し、タミフルの投与を受け、集中治療室(ICU)で人工呼吸器を付けて治療が行われたが、意識障害などの症状が出るなど容体が悪化。その後、大津市の滋賀医科大付属病院に転院し治療を受けたが、21日夜、死亡した。
◇ ◇ ◇
インフル脳症 小児発症注意
滋賀県の男児(7)の死因となったインフルエンザ脳症は、季節性インフルエンザでも幼児を中心に発症し、死亡率は1割に上る。今後、新型インフルエンザに感染した幼児が増えれば、脳症による死亡者も増加する恐れがある。
インフルエンザ脳症は、ウイルスによって免疫系が過剰反応し、脳が腫れた状態になる病気。日本人など東アジア人に多く、1~6歳の小児が発症しやすい。
厚生労働省によると、今月15日までに新型インフルエンザでインフルエンザ脳症などの急性脳症と診断され、入院した人は20人。日本小児科学会は、発熱などインフルエンザの症状に加え、〈1〉呼びかけに答えないなど意識の低下〈2〉30分以上のけいれん発作〈3〉意味不明の言動――などが見られたら、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけている。
同学会の横田俊平会長(横浜市立大教授)は「当面、対処法は早期のインフルエンザ治療薬投与しかない」と言う。効果の強い一部の解熱剤は症状を悪化させるため、解熱剤の使用は医師との相談が必要だ。
(2009年9月23日 読売新聞)
穂高ハートクリニック
診療科目:内科、外科、小児科
診察内容:
心臓血管病、ワーファリンケア、
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(高血圧,高脂血症,糖尿病,高尿酸血症)
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