接種は医療者、妊婦・持病の順 新型用ワクチンの優先順位 09月04日(金)23:06 信濃毎日新聞
新型インフルエンザのワクチンについて記者会見する厚労省の正林督章・新型インフルエンザ対策推進室長=4日午後、厚労省
新型インフルエンザ用ワクチンの優先接種順位について、厚生労働省は4日、インフルエンザ患者を診る医療従事者を最優先とする同省案を発表した。第2位以下は「妊婦と基礎疾患(持病)のある人」「1歳から就学前の幼児」「1歳未満の乳児の両親」の順。対象者は計約1900万人。国民の意見(パブリックコメント)を今月6日から13日まで募り、月内に最終決定する。
厚労省案によると、ワクチン接種は「死亡者や重症者の発生をできる限り減らす」のが目的。対象者には、10月下旬にも出荷が始まる国産ワクチンを優先的に使う。
最優先とされた医療従事者は約100万人で、患者を搬送する救急隊員も含めた。新型インフルエンザに感染するリスクが高く、感染すれば医療全般に支障が出ることが理由。次に「国内外で入院数や重症化率、死亡率が高い」として妊婦(約100万人)と持病のある人(約900万人)を挙げ、持病のある幼児は特に優先するとした。
さらに、海外で乳児の入院率が高く、国内でインフルエンザ脳症による幼児の重症例が出ていることなどから、就学前の幼児(約600万人)も対象に。1歳未満の乳児は接種しても十分な免疫が得られないため、両親(約200万人)に接種して感染を防ぐ。
これ以外に、接種が望ましいとされる小中高校生と持病のない65歳以上の高齢者計約3500万人には原則として輸入ワクチンを使う方針。輸入については現在、海外メーカー2社と詰めの交渉中で、治験を必要としない薬事法上の「特例承認」を適用して行う方向だが、国産とは製法が異なるため国内で小規模な臨床試験を実施する。早ければ12月下旬から接種できる見通しという。
厚労省は「医療従事者から順番に接種を始めるが、一つのグループが終わらなければ次のグループに接種しないわけではなく、出荷状況に応じて進める」としている。
コメント:「順番に接種を始める。」とありますが、どこで接種を受けるようになるのでしょうか?
通常通り、クリニックにも納品してもらえるようになるのでしょうか?
各医療施設にどのような基準で、納品数を決めていくのでしょうか? 不均等な数で販売されると、足りなくなるところと、余ってしまうところが出てきそうですね。
最近、穂高ハートクリニックでも、インフルエンザワクチンに関する問い合わせが増加しております。まだ、どのような形式で、新型インフルエンザワクチンの予防接種、季節性インフルエンザワクチンの予防接種ができるのか、はっきりしていません。
可能な限り、多くの方にワクチン予防接種ができるように心がけて参りますが、今シーズンは、新型インフルエンザは数が十分ではなく、季節性インフルエンザは昨シーズンの7割程度の生産になります。それぞれ数が足りなくなりそうです。
当院では、ワクチンの購入に向けて、発注をしておりますが、納品される数が判り次第、周知に心がけたいと思います。