2009/08/23 21:40

インフルエンザ自宅療養の手引き 平成21 年8 月
長野県 衛生部


 現在、新型インフルエンザを発症した多くの方は比較的軽症で、入院を必要とする患者さんは、ごく少数です。
 インフルエンザは、「新型」に限らず毎年流行している「季節性」の場合でも、喘息などの慢性呼吸器疾患や、慢性心疾患、糖尿病などの基礎疾患のある方、乳児、高齢者、妊婦などの方が感染すると重症化するおそれがあると言われて
いますが、もともと健康な人の大多数は、1 週間程度で快復する病気です。
 新型インフルエンザと診断されても、感染したことを負担に感じる必要はなく、この手引きを参考にしっかり療養してください。

軽症の方は自宅療養になります。
○ 新型インフルエンザに感染した場合、重症及びその危険性がある方は、入院して治療することになりますが、症状の軽い方は自宅で療養していただくことになります。
○ 自宅療養は、「発熱等の症状が始まった日の翌日から7 日間」または「熱が下がってから2日を経過するまで」の期間となります。

こんな時は、医師に相談してください
○ 4日以上発熱が持続し、体調が快復しない場合。
○ 咳や痰(たん)がひどく、息苦しさや胸の痛みを感じる場合。
○ 水分が思うように摂れなく、立ちくらみがするなど脱水が疑われる場合。
○ 呼吸が荒い(呼吸数が多い)場合。
○ 一度は体調がよくなっても、再び咳などが増え、発熱し始めた場合。
○ その他、けいれんなど普段は見られない症状が現れた場合。
※ 小さなお子様の場合は、特に注意が必要です。
◎ 自宅療養で大切なことは、患者さんの体調管理をすることと、家族内での感染の拡大を防ぐことです。
裏面に、自宅療養のポイントを記載しますので、患者さんを含め、家族全員が協力して、療養しましょう。


自宅療法のポイント
患者さんと家族で注意すること 平成21 年8 月

患者さんが注意すること
① 毎日、体温を測りましょう。
② 処方された薬は、症状がなくなっても最後まで服用しましょう。
③ 外出は控え、できるだけ個室で安静を保ちましょう。
④ 水分補給をこまめにしましょう。(水、お茶、スポーツ飲料など)
⑤ 栄養をとり、十分な睡眠を心がけましょう。
⑥ 「咳エチケット」を守りましょう。

「咳エチケット」
・咳が続いている間は、マスクをしましょう。
・咳やくしゃみをする時は、ティッシュなどで口と鼻をおさえ、
他の人から顔をそむけましょう。
また、可能であれば2 メートル以上の距離を保ちましょう。
・使ったティッシュは、すぐにゴミ箱へ捨てましょう。


家族の方が注意すること
○患者さんの看病
① 患者さんの容体の変化に気を配り、病状が悪化した場合は医療機関に相談しましょう。
② 食事や飲み物は消化がよく、栄養があるものを選びましょう。
③ 患者さんと接するときは、マスクを着用しましょう。
④ 患者さんの使用した食器や衣類は、通常の洗浄・洗濯・乾燥で消毒できますが、タオルや食器の共用は避けましょう。

○家族の健康管理
① 家族の方も、毎日体温を測りましょう。
② 38℃以上の発熱、咳、のどの痛みなどの症状がみられたら、保健所に連絡してください。
③ 患者さんの世話をした後など、こまめに手を洗いましょう。
④ 可能なら、患者さんと別の部屋で過ごしましょう。
⑤ こまめな部屋の換気と、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
※ご不明な点は、受診した医療機関または保健所(保健福祉事務所)までご相談ください。
 松本保健福祉事務所(松本保健所)電話0263-40-1939
 大町保健福祉事務所(大町保健所)電話0261-23-6560

長野県衛生部 平成21 年8 月