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2009/05/24 15:41 | 印刷

新型インフルエンザ:新たな感染、減少傾向 厚労省「休校措置の効果か」
毎日新聞2009/5/24


 厚生労働省は23日、国内の新型インフルエンザ感染の日々の確定者数が20日の77人をピークに減少傾向にあると発表した。厚労省は「感染確定は発症から数日後になるケースもあり、正確に感染の広がりの推移を見るには発症者数の変化を見なければならないが、減少傾向を読み取ることはできる。休校措置の効果が出たのでは」と話している。

 厚労省によると、感染確定者は16日の8人から17日が53人、18日は75人と増えた。19日に47人と一時減少した後、20日にピークとなり、21日が27人、22日が20人となっている。

 また厚労省は、ワクチン製造に使う新型インフルエンザのウイルス株について、米疾病対策センター(CDC)からの到着が予定の18日より遅れており、今月末にずれ込むと発表した。当初から6月上旬以降にワクチンメーカーに配布する予定だったため、製造開始が大きく遅れることはないという。【奥山智己、内橋寿明】

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 ■視点・新型インフル
 ◇マスク着用は必要な人だけに--国立がんセンター中央病院・院内感染対策チームの責任者、森慎一郎医長の話

 マスクは一般の薬局でも病院でも不足している。インフルエンザ症状のない人は着用不要だ。せきやくしゃみの出る人、手術や点滴作りをする医療従事者など、必要な人に限り有効に使うべきだ。がんセンターには免疫力の落ちた患者が多く感染予防は重要だ。見舞いに来た人も、せきなどが出るならマスクをしてほしい。

 しかし健康な人の場合、マスクを着けて感染を防ぐ効果は、正しい着用法が徹底できれば多少あるかもしれない程度だ。マスクを着けて暑くなり、口や鼻を余分に触れば感染しやすくなる恐れさえある。

 中央病院では5月中はマスク入荷が見込めない。そこで米、英、カナダのいずれも健康な人のマスク着用効果を認めず、マスクの着用を勧めていないことを院内にメールで知らせ、必要な場合に限った使用を呼び掛けた。患者が読める場所に院内掲示も出している。マスクが不足している時期だからこそよく考えてほしい。【聞き手・高木昭午】

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 ◇新型インフルエンザ相談窓口

▽厚生労働省 03・3501・9031

 (午前9時~午後9時)

 ※全国の保健所でも対応

▽外務省   03・3580・3311内線4101、4102

 (午前9時~午後5時、平日のみ)

▽文部科学省 03・6734・2957

 (午前9時~午後6時半)

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