内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ
2/15以降、関東、静岡、東海地方では、スギ花粉が軒並み2000個/立方メートルを超えています。
花粉の情報を見る-花粉観測システム
長野県内でも、徐々にスギ花粉が増えていますので、早めに花粉症対策を進めましょう。
抗ロイコトリエン薬は、4週間前から飲み始めた方がいいでしょう。第2世代の抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬も、症状が出始める前にあらかじめ飲んでいた方が、症状が出てから飲み始めるよりも症状が軽くなるといったデータが発表されています。
ステロイドの局所投与(点鼻、点眼)に比べ、ステロイドの全身投与(内服、注射)は、ステロイドの副作用(が出やすいので注意が必要です。
以下に、厚生労働省の花粉症の情報を提示します。
花粉症の治療は他の鼻や眼のアレルギーの治療と基本的には同じですが、急激に花粉にさらされるため、急性の強い症状への配慮も必要となります。治療法を大きく分けると、
内服薬による全身療法
点眼、点鼻薬などによる局所療法
が、あります。
対症療法として抗ヒスタミン薬(第一世代、第二世代)、化学伝達物質遊離抑制薬、ロイコトリエン拮抗薬などの内服や点鼻、点眼、そしてステロイド薬の点鼻、点眼などが組み合わせられます。
鼻の症状ではくしゃみ、鼻汁が強い症状の場合は第2世代抗ヒスタミン薬が多く使われます。
鼻閉が症状の主体である場合にはロイコトリエン拮抗薬がよい適応となります。どの症状も中等症以上になった場合には主として鼻噴霧用ステロイド薬がもちいられます。
より鼻づまりが強い場合には点鼻用血管収縮薬や時に内服のステロイド薬を使う場合があります。この内服ステロイド薬は2週間を目途として使用します。
全身性のステロイド薬の筋肉注射はアレルギー専門の施設ではその副作用の問題からほとんど行われていません。
眼の症状に対しては抗ヒスタミン薬の点眼液、化学伝達物質遊離抑制薬の点眼液がその主体となりますが、症状の強い場合にはステロイド点眼液を使用することがあります。この場合には眼圧の上昇に注意が必要です。
現在、アレルギー治療薬の使用方法として花粉飛散開始とともに薬剤の投与を始める初期治療が一般的であり、季節が始まって症状が出現してから薬剤を服用し始めるより効果が高いことが分かっています。
副作用としては、抗ヒスタミン薬は多かれ少なかれ眠気が出ることがあります。鼻噴霧用ステロイド薬は局所のみで血液中に入らないため副作用は少なくなっています。
血管収縮薬は使いすぎると血管が薬剤に反応しなくなり逆に拡張し続けるため鼻閉がひどくなることがあり、注意が必要です。市販薬の点鼻薬にも含まれていますので注意して使用しましょう。
参考:厚生労働省 花粉症
たまに患者さんから次のような要望があることがあります。
「花粉症の注射をしてくれますか?」
・・・・・???副腎皮質ホルモンのケナコルトAのことかな~???。それとも、血液製剤のヒスタグロビン???
「風邪を早く直す注射をして欲しいんですけれど・・・・・」
・・・・・???ピリン系解熱剤 メチロンのことかな~???。
薬の作用、副作用を丁寧に説明し、納得していただけるようにしていきたいと思っております。
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穂高ハートクリニック
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診察内容:
心臓血管病、ワーファリンケア、
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予防接種
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耳鼻科学会やアレルギー学会では、推奨されておりません。厚生労働省ウェブページでも「アレルギー専門施設では、行われていない。」と記載されています。
花粉症に行われているこのステロイド注射は、非常に作用の強い持続型ステロイド剤(ケナコルトA、デポメドールなど)で、これは注射を一回することで3-4週間、体内にとどまり続け、花粉症の症状が抑えられるのです。
決して花粉症が完治される訳ではありません。副作用が出てきても、ステロイドの効果が切れるまで副作用がなくなるのを待つしかないのです。
副作用には、糖尿病、骨粗しょう症、中枢性神経障害、消化器潰瘍、高血圧、無菌性骨壊死、眼障害などがあります。
なるべくこの治療は選択しないほうがいいという意見が多いようです。