信濃毎日新聞
飯田市立病院、心臓血管手術再開へ
1月21日(水) のダイジェスト版記事一覧
飯田市立病院は20日、専任医師が不在だった心臓血管外科に2月から医師の着任が決まったとして、07年から休止していた手術を再開すると明らかにした。休止の間は手術が必要な患者を松本市や諏訪地方、名古屋市などに搬送しており、再開は地域の課題になっていた。
同病院によると、着任するのは松本協立病院(松本市)の40代男性医師。信大病院(同)に在籍経験があり、今回も信大側の協力で移籍が実現したという。
コメント:
私が心臓手術を辞めてから閉鎖していた飯田市立病院の心臓血管外科に一人増員されました。信大病院時代の先輩で、手術が上手く、手術時間も短く、術後管理もシンプルかつ適切であり、様々なことを学ばせていただきました。目標としていた心臓外科医の一人です。
飯田市立病院は8年間に渡り心臓血管外科医長として勤務させていただいた思い出深い施設です。
北信地方の同期の心臓血管外科医からも、信州大学への異動・再編の連絡がありました。
術前、手術、術後管理、緊急手術のコーディネイトから、集中治療室の管理、外来での管理まで、一人で行うことは体力的にも精神的にも非常にエネルギーが必要です。
経営母体の違う施設間でのマンパワーの集約と、地域間での施設偏在の問題は、バランスが難しく、現在の医療費削減による医療崩壊の根源にもつながる複雑で難しい問題です。今回の心臓血管外科の再編を英断された信州大学、ならびに各施設、心臓外科に携わる全ての医療スタッフ、さらにはそのご家族、地域住民の皆様にエールを送りたいと思います。
いずれの施設においても、周囲のサポート体制の拡充と共に、お体を壊されることがないよう、今後の益々のご活躍を陰ながらお祈りいたします。