2008/12/03 9:31

はしか(麻疹)特集

 はしか(麻疹)は、麻疹ウイルスを吸い込むことで感染します。麻疹ウイルスは、感染力が非常に強いため、同じ部屋にいるだけで感染します。感染した後、約10~12日間の無症状の期間(潜伏期)を経て、熱・せき・鼻水などの症状が出始めます。数日すると、首すじ・顔から赤い発しん(ぶつぶつ)が出はじめ、熱も高熱となり、発しんは全身に広がります。38~39℃台の熱は1週間から10日程度続くことがあります。
高熱が続きますから、体力はどんどん消耗していきます。さらに、はしかにかかると肺炎や脳炎を引き起こし、重症になることがあります。日本のように、先進的な医療水準の国でも、1000人に1人程度の割合で命を落としたり、脳炎による重い後遺症が残ったりすることがあるのです。そしてもう一つ、10年ほどしてから「亜急性硬化性全脳炎」という重い脳炎が 10万人に1人の割合で発生することが知られています。

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はしかに特効薬はありません。予防接種で予防することが唯一の方法です