2008/10/06 22:19

 10月に入り、急に寒くなったせいか、
風邪症状
(発熱、頭痛、関節痛、咳、痰、鼻汁、鼻閉、咽頭痛
全身倦怠感、下痢、などなど)
の人が増えてきました。
・・・・・急性咽頭炎・喉頭炎、気管支炎、感染性胃腸炎

 また、風邪を契機に、喘息(気管支喘息)や、鼻アレルギー、アレルギー性鼻炎を悪化させる方も増えています。

 朝、晩は冷え込み、日中と夜の寒暖の差が大きくなっています。また、冷え込みから、空気も乾燥するようになってきました。
 喉をケアするようにして、体調管理に気をつけていきたいですね。
 穂高ハートクリニックでは、各種予防接種の予約を受け付けています。
 →予防接種を受けましょう


 安曇野市内の小学校、幼稚園、保育園では、そろそろ、秋の遠足のシーズンですね。楽しく遠足に行けるように、風邪の予防や、治療をしっかり受けましょう。


 小児科では、急な発熱で来院し、溶連菌迅速診断キットで、陽性となるお子さん(安曇野市内の小学校、幼稚園、保育園園児さん)がいます。
以下に国立感染症研究所 感染症情報センターの記事の抜粋を載せておきます。

溶連菌感染症
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎はいずれの年齢でも起こり得るが、学童期の小児に最も多く、3歳以下や成人では典型的な臨床像を呈する症例は少ない。感染症発生動向調査のデータによると、冬季および春から初夏にかけての2 つの報告数のピークが認められている。
  潜伏期は2~5日であるが、潜伏期での感染性については不明である。突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしば嘔吐を伴う。
 合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、あるいはリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患を生ずることもある。
 治療にはペニシリン系薬剤が第1選択薬であるが、アレルギーがある場合にはエリスロマイシンが適応となり、また第1世代のセフェムも使用可能である。いずれの薬剤もリウマチ熱、急性糸球体腎炎など非化膿性の合併症予防のために、少なくとも10日間は確実に投与することが必要である。除菌が思わしくない例では、クリンダマイシン、アモキシシリン/クラブラン酸、あるいは第2世代以降のセフェム剤も使用される。
 予防としては、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行する。接触者に対する対応としては、集団発生などの特殊な状況では接触者の咽頭培養を行い、陽性であれば治療を行う。

感染症の話(感染症情報センター)