内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ
安曇野市 穂高ハートクリニックの太田です。
心臓血管外科手術においては、その術前管理、手術中、術後ICU(集中治療室)管理、術後病棟管理、外来において、患者、その家族を含めて、各職種間での連携、人間関係が非常に大切になってきます。
たとえば、循環器科医師、臨床検査スタッフ、放射線科読影医、麻酔科医師、ICU看護師、リハビリテーション科スタッフ、病棟看護師、医療事務、外来看護師、栄養科スタッフ などなど・・・・・
糖尿病合併時の内分泌内科医師、腎不全の時の透析センター医師、呼吸不全の際の呼吸器科医師、脳・神経障害の際の神経内科医師などなど・・・・・
そのほか、普段の業務を支えてくれた庶務課の方々・・・・・
大変、お世話になりました。退職の時には、十分な感謝の気持ちを表すことが出来ませんでした。改めて、お礼を申し上げます。
ドラマ「医龍2」においては、主人公だけではなく、麻酔科医師、人工心肺装置を管理する臨床工学師、その他のスタッフにも光が当てられていました。そういった意味では、大変、興味深いドラマだったと思います。
今となっては、心臓血管外科手術は、良い思い出であり、貴重な経験をさせていただきました。
前職の時の、手術について書きますと、心臓血管外科手術が無事に終了出来るためには、関係各位の努力と協力が無ければ出来ません。すべてのスタッフに感謝しております。
多くのスタッフのなかでも、特に、麻酔科 Y田医師、人工心肺装置(体外循環、心肺バイパス)を管理してくれた臨床工学師 O川技師との、息のあった術中管理は、経験した数多くの心臓血管外科手術のなかでも、大変すばらしかったと思います。
循環血液量、末梢血管抵抗、体温管理、血管拡張薬、強心剤の管理が的確であり、手術時間を短縮し、患者にかかる負担、侵襲を低減させることができました。
同じチームとして、何年間も、手術を繰り返し繰り返し行ってきたことが、良かったと考えています。
地方病院の小さなチームでしたが、胸を張って誇れるチームであったと信じています。
お二人の今後の益々のご活躍を期待してやみません。大変、有り難うございました。
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穂高ハートクリニック
診療科目:内科、外科、小児科
診察内容:
心臓血管病、ワーファリンケア、
生活習慣病、メタボリックシンドローム
(高血圧,高脂血症,糖尿病,高尿酸血症)
特定検診
予防接種
このブログでは、医院からのお知らせや院長のコラムなどをお届けします。
大動脈遮断解除後、末梢血管抵抗が下がるまで末梢循環不全を改善させるように血管拡張薬を使用し、不足する循環血液量を十分に補充していかなければなりません。
カテコラミンなどの強心剤も必要ですが、アフターロード、血管抵抗を上げすぎないように注意が必要です。だけど、心機能が不十分の時には、どうしようもないですね・・・・・
末梢血管抵抗が下がり、四肢末梢が温かくなったら、体に入りすぎた余剰水分を減らすように利尿剤を使用し、末梢血管抵抗と循環血液量のバランスをとるようにします。
的確な、末梢血管抵抗と循環血液量のバランスをとると、心機能に対する負荷を軽減させることができます。
また、同時に呼吸機能の改善も見られ、早期に人工呼吸器管理からの離脱が可能です。
緊急の心臓血管外科手術や、術前の心機能jが極度に低下している症例以外は、手術当日に人工呼吸器から離脱可能であり、翌日には食事が始められ、心大血管リハビリテーションが始まります。