穂高ハートクリニック
安曇野市 穂高有明9394-1(富田)
電話0263-50-6731
10月に入り、急に肌寒くなってきましたね。
当院でも、インフルエンザワクチンの予防接種の予約を受け付けております。
最初のワクチンが入荷しました。
インフルエンザに対するワクチンは、個人差はありますが、その効果が現れるまでに通常約2週間程度かかり、約5カ月間その効果が持続するとされています。
最近では春季から夏季にかけて地域的な流行が見られる場合もありますが、通常日本のインフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬が中心となりますので、12月上旬までには接種をすまされることをお勧めします。
2回接種の場合は、2回目は1回目から1~4週間あけて接種しますので、1回目をさらに早めに接種しましょう。最も免疫を獲得する効果が高いのは、1回目の接種と2回目の接種間隔がおよそ4週間の場合とされていますが、体調不良などで1回目と2回目の期間が4週間以上あいたとしても、ワクチン接種の効果はありますので1回目からやり直す必要はありません。2回接種が必要な方は、接種が可能になった時点で2回目の接種を受けておきましょう。また、逆に流行が始まっていて、2回接種を急いで行う必要がある場合には、不活化ワクチンですので、1週間以上あいていれば2回目の接種が可能です。
年齢群 接種用量・方法 接種間隔・回数
13歳以上 0.5mlを皮下
6~13歳未満 0.3mlを皮下
1~6歳未満 0.2mlを皮下
1歳未満 0.1mlを皮下
1回又はおよそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種
ただし、65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種による免疫の強化に関する効果についての評価は定まっていませんので、現在は1回接種が推奨されています。
13歳以上64歳以下の方でも、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種でも追加免疫による十分な効果が得られる方もあると考えられます。2回接種をしたほうがより抗体価は上昇するという報告と、抗体価に変動はないという報告の双方があり、接種回数が1回か2回かの最終的判断は、被接種者の意思と接種する医師の判断によりますので、接種の際には最近インフルエンザにかかったことがあるかどうか、最近ワクチン接種を受けたことがあるかどうかとその時期、そして現在の体調などを担当医師に十分伝え、よく相談して下さい。
なお欧米諸国では、新しい型のインフルエンザウイルスが出現しない限り、年少児を除いて、ほとんどの人がインフルエンザウイルスに対する基礎免疫を獲得しているので、1回の接種で追加免疫の効果があるとしているところがほとんどです。
国立感染症研究所 感染症情報センター
(インフルエンザ ワクチン接種)