今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。

●心理療法の問題点 1
 
もう一度、心理療法の問題点について、細かく見直してみましょう。
 
通常、心理療法というのは、
だいたい1週間に1時間のペースで受けることになっています。

これにはさまざまな理由が考えられます。

まず、心理療法家の生活を成り立たせるという経済的理由が挙げられます。

一人の来談者に対して1週間に1時間としておけば、
同時に多数の来談者を受け持つことができますし、
一人一人の来談者の経済的負担も軽減できます。



心理療法家と来談者が緊密になりすぎて、
心理療法が進まなくなるということもあります。

特にこの問題は、精神分析の創始者であるフロイトが、
早くも指摘しています。

フロイトは、心理療法家と来談者には適切な距離が必要だと考え、
心理療法以外で親しく接することを禁じています。

そして、必要以上に親密にならないためにも、1週間に1時間だけ、
あくまで心理療法家と来談者の関係として接していくことが重要だ、
と述べています。

(つづく)


*参考文献
「サイストリー」 by 立花裕希 
http://iyashi.find21.net/psystory/


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